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明け方の若者たち/カツセマサヒコ

「「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」その十六文字は、僕の人生で最も美しい誘い文句だった。」(p.15)
「誰からも賞賛されるような存在になるよりも、たった一人の人間から興味を持たれるような人になろうと決めた。」(p.21)
「「こんなハズじゃなかった人生」が本格的に始まったあの日から、あっという間に二年が経過していた。逃げることも戦うこともできず、悶々と現実に耐え続ける僕が、今日も社会人三年目のサラリーマンを、なんとか演じている。」(p.71.72)
「人との繋がりは案外あっけないもので、住所、電話番号、メアド、LINEやSNSのアカウントを隠したら、連絡はあっさりと途絶えさせることができる。」(p.184)
「「花火を見てるとき、大人が子供ほどはしゃがないのは、なぜか知ってる?」「わからん。なんで?」「いつか誰かと見た花火を、静かに思い出してるからなんだとさ」」(p.209)

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