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USO3/石山さやか、磯上竜也、鎌田裕樹、今日マチ子、年吉聡太、畑中章宏、ベンジャミン・クリッツァー、矢代真也、若林恵、辻山良雄、野口理恵、スケラッコ、岡藤真衣、加瀬透、エレナ・トゥタッチコワ

「誰かを傷つけるようなひどいことをたくさん言ってきたように思います
誰かに言われた言葉はこんなに心に残っているのに自分が発した言葉はちっとも覚えていないのです」(p.21)
「あなたが覚えているあなたや周りの人に強烈な何かを残した「声」をひとつだけ教えてくれませんか」(p.21)
「死ぬ瞬間、私は幸せだったと感じられるだろうか。」(p.38)
「「自分の声」をもたぬ者は、他と自分とを画する個性をもたないとみなされる。」(p.47)
「あなたが抱えている哀しくてみっともなくて可笑しな嘘をひとつだけおしえてくれませんか」(p.113)
「「嘘」の対局にある言葉は、「真実」ではなく、「切実」ではないかと思う。」(p.165)
「話せば話すほど事実であってもそこからこぼれ落ちるものがある。自分の使う言葉が粗雑だからか、それとも知らず知らず自らを偽っているのかもしれない。掬えなかったものがあるとして、それをどうすれば見つけられるだろうか。」(p.180)
「私は面識のない人の140字の正論よりも、自分で見て感じたことを信じる。」(p.218)
「そういえば誰かに言われた嫌なことはいつまでも恨めしく覚えているのに、自分が言い放った言葉はほとんど覚えていないことにも気づく。」(p.219)
「私はなんでもない日の美しい瞬間をいくつか覚えている。羽田空港に向かう京急のなかで、ふと見上げると光が差し込んできたこと。真冬に中野坂上から初台まで山手通りを歩いていたとき、振り返ると空が真っ赤で奇麗だったこと。荒川の土手に上る階段からの眩しい光。何気ない日常が、一生忘れない美しい景色になるよう、今日もそこそこ頑張ろうと思う。」(p.221)

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