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小学校社会科教育研究大会に参加しました。

 昨日、小学校社会科教育研究大会に参加しました。
 本来なら3年間の研究の成果を広域に発信する機会でしたが、コロナ禍のため参加者を各支部研究部長と地元小学校に限定して開催されました。
 そのような状況の中、第3から6学年まで各1学級の授業を公開していただきました。公開授業後の分科会はとりやめ全体会のみ開催され、社会科教育研究部及び研究協力校の3年間の取組の経過や成果と課題の報告がありました。
 そして、閉会時、社会科教育研究部長は、各支部研究部長に次の依頼をされました。

 参加者を限定したことから、全校分の資料を準備したので各支部で配付してほしい。配付に当たっては、研究会等の機会に、研究協力校の取組をていねいに説明し、成果や課題を普及してほしい。


 さて、私は第6学年の授業を参観しました。
 本校での研究は、課題解決的な学習の課題設定の部分です。公開授業は、「江戸幕府と政治の安定」の2時間目(全6時間)でした。
 児童は、江戸幕府が前時代に比べ長く続いた事実から、「なぜ?」と思うことを出し合いながら、本単元で明らかにしたい学級みんなの学習問題として収束させていきました。
 さらに、武家諸法度や参勤交代図、出島などの資料をもとに、学習問題に対する仮説を考えました。
 そして、次時からは仮説を検証するための課題追究に取り組みます。

 研究発表会の公開授業では、ややもすると見栄えのする成果発表(課題解決)の場面が多いと思います。私自身が研究発表の授業を担当したときもそうでした。
 しかし、本校では、児童がより主体的に課題解決に取り組むよう、学習問題をいかに自分ごとにするかということに研究の焦点が当てられています。そして、その自分ごとにする部分を見てほしいという思いからの公開授業だったと理解しました。
 ただ、研究発表の中で、既習単元での状況として、学習問題を自分ごとにした児童がどのような課題解決に至ったのかについて触れていただければ、参加者の理解も一層深まったのではないかと思います。

 令和3年度からは、新たな研究協力校が3年間研究を進めます。次期研究協力校には、本校の研究成果を踏まえ、次の学びのプロセス(課題追究から課題解決へ)を研究していただきたいと強く思うところです。

 貴重な学びの機会を提供していただきありがとうございました。

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