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河原でふと物思いにふける。

何故鳥類には首が長い鳥と短い鳥がいるのだろう

そんな疑問を持ったのは、ここ数日シラサギを観察する事があったからだ。

10月末から河川工事でパワーショベルに乗っているんだが、野鳥がよく来る。
と言うか、俺が野鳥の生息地、餌場に来たんだ、と思わされた。

田舎の河の側はだいたい田んぼだ。
わざわざ危険な場所のそばに住むのは、他に場所が無いからだろう。

その田んぼに河の土砂を仮置きする為に手始めに耕土をまくる。
田んぼの耕土は15cm程度である事が多い。

その下は硬い地盤なので、そこまでまくる。
まくる、とは機械等を利用して土を寄せ集める事。

耕土をまくるとミミズなんかが出て来る。
彼らは必死に隠れようとするが、そこに鳥が来てクチバシでパクり、という光景は日常茶飯事だ。

そして仮置き場の整地が終わり、いよいよ河川へ重機を降ろし河川土砂をまくりだすと今度は川辺に鳥が寄って来る。

普段鳥たちがひっくり返せない石を人間が重機を使ってひっくり返し、その裏の川虫を食べる。

カラスが賢い!とは良く聞くが、鳥類は全般的に賢いのだと思う。

重機に巻き込まれない安全な間でミミズや川虫をつつきに来る。なんとも愛らしい。

昨日は鴨が来た。
彼らは流れに身を任せ、ただ上から下に降って行った。

そしてよく来るのがシラサギ。

シラサギの他を圧倒する見た目の美しさは、ただ白い鳥だからなのだろうか。

ついついカメラを構えて写真や動画を撮っている。

下呂温泉の象徴的存在

何が美しいのかわからないけど、何が美しいのか知りたい!という謎のマインドに入った🧠

ツルは古来から日本で愛された鳥だ。
多分見たことは無いが、真冬に佇む姿はなんとも美しい。
日の丸の国旗のようなイメージがあるのかな?

鷲。アメリカのシンボルでもある。
その姿は圧倒的弱肉強食のチャンピオン。
大きな体に荒々しい羽。

明らかに美しいさの定義が反対にあるが、特徴的な違いとしては、
・羽が発達している種
・身体が発達している種
と分かれていると思った。

飛行することは鳥にとって最も重要であり、彼らの特徴を示すものだ。

高速移動、長距離移動で餌を探す鳥
その場に定住し足で餌を探す鳥

進化論でいうと生存条件によって進化および退化をし、身体的特徴が分かれるはずだ。

犬や猫に首が長い種はいない。
他の動物もほぼそうだ。

餌だろ。絶対。
食べる事にどれだけ進化するか、これ以外の理由は生物には無い。

飛ぶ事で餌を有利に獲得出来るものは羽を進化し、足を使い餌を


いや待て、鷲も大空から滑空して足で餌を捕まえるだろ!

確かにそうだが、要は羽が重要だ。
そのまま行けば足は恐竜の手ぐらい退化しているはずだ。

シラサギは自分の餌場を知っている。

落差があり、岩と岩の間の魚が遡上する為に1番選ぶルートに待ち構えている。

この岩の間が魚の通り道

影が見えるとクチバシを川の中にすっと突っ込み、餌をとる。
足の使い方が鷲と根本的に違う。

進化の過程で足し引きがあるとするならば
羽を差し出したものは、足と首の進化というギフト。

猛禽類に属している鷲、鷹、鳶
渡り鳥のツバメや鴨
外敵に弱いスズメ
タフな生活を選んだカラス
餌は与えられるもの100%の鶏
外敵もなく、餌を求めて飛び回る事もしないシラサギ

明らかに身体にその特徴が出るのでは。

そしてその特徴に対して人間は美しさというフィルターをかけてみるのかもしれない。

なんかスッキリしたようで、何を考える事に時間を使っとるのかアホらしくなって来た。

今日もいい日だ☀️

シラサギロックという名で仕事してます

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