無い物ねだり 【無料公開中】
今回はお友達からお題を頂いて書いています。
「自分には無い物を手にし、生活している人を羨ましく思う事」は誰にでも経験のある事だろう。
<お金があっても時間が無かったり、仕事があっても休みが無かったり、子供がいても遊べなかったり>。
など、言い出したらキリが無く、自分の欲深さに嫌気がさす人もいる。
心を入れ替えようとする人もいれば、ミニマリストの生活スタイルを取り入れようとする人もいる。
しかし、生活スタイルを変える事はとても難しい。それこそが無い物ねだりである。
これには、処方箋も無く、手探りで自分に合うやり方を探さなければならない。
これに対し、ドキッとしたあなた。もし探していたヒント、鍵がここにあれば拾っていってください🔑
それでは本題に。
「無い物ねだりをするAさんと、対象にいるBさんも無い物ねだりをしていたら、
その間には何があるのか?何も無いのでは無いか?
これが今回のお題です。
まずわかりやすく例え話で話を進めていきます。
「お金」
Aさん→お金が無い 暇を持て余している
Bさん→休みが無い 生活には困らないが自分の時間が無い
お互い無い物ねだりをしたとしたら
A「Bさんみたいに金さえあれば旅行でも行くのになぁ。」
B「仕事やだ!Aさんみたいに自分の時間が欲しい!」
これは分かりやすい無い物ねだりの構図と言えるが、実際に欲しいものは手に入らず、“現実を見なさい!”などと
他人から現状に満足するような、または改善するような事をアドバイスされてしまう。
確かに当たり前なんて無いし、何もかも手に入れることが出来るのは一握りの幸運を持つ者だけなのか?
では何故、人は無い物ねだりをしてしまうのか。
突き止めるには「どこにねだっているのか?」を知る事が鍵になりそうだ。
無い物ねだりをする時
その物に<内包しているイメージ>に期待して「これには価値がある」と想定している。
「お金」であるとしたら、<お金があって使う事が目的>である。
服や貴金属、彼氏彼女といったパートナーでも同じだ。
<良い服を着て出掛けたい>とは、<オシャレをして気分を上げたい>わけだし、
パートナーがいたら<共に過ごせるひと時を味わいたい>わけだ。
その「物」がもたらす価値に期待をしている。
また「時」とセットであり「今」「将来」「あの時」に無い物をねだる。
「時」も「物」と同じく目には見えず形も無い。
では逆に、そんな「無いものねだり」を満足させる方法は何か?
一番わかりやすい例えは、「腹が減ったら胃袋に何かを入れる事」。
美味しい物を食べたいでは無く、「沢山食べたい」だ。
「器を満たす事で満ち足りる」それが満足だ。
物は物で満足出来るのに対し、想像には器が存在しない為、結局何を入れたとしても満ち足りる事は無い。
そもそも器の無い物にいくら“何か”を足しても満ち足りる事は無く、
また、器の無い所から、いくら欲求を取り出したところでそれが尽きる事は無い。
とすれば、全容が見えてくるだろう。
「どこにねだっているのか?」
器の無い世界から、いくら欲求を取り出したところで、
永遠に欲しがる気持ちは収まる事はない。
ネガティブと相応し、ポジティブな見方でもある。
器が無い事は、イメージが無限という証明である。
今の自分に満足出来なければいくらでも想像を膨らませればいい。イメージは人を動かす原動力。欲しがり出したらキリが無い事も、立派な幸せマインドだ。
形も器も無いはずの想像が、誰かに矯正されたり、蓋をされ制限されるよりはよっぽど豊かであると言える。
物として存在するお金をはじめとする財産、友達やパートナーも同様。そこにイメージが存在さえすれば、成りたいものに成り、自ずとそこに向かうはずだ。尽きることの無い想像の源は、尽きる事ない原動力ともいえる。
無から有を産むことはとても難しく、0を1にする事も同じく難しいが、ただ闇雲に難しいことばかりでは無い。無や0といった形の無いもの、それはイメージや意識ということである。
そして無はとても重要であるという事を知り、無い物ねだりから人生を変えるキッカケを得る事が出来れば、無を有に変える事ができる。
あなたが手にしたい“何か”は、すべて無から意識する事から生まれる。無を伸張させていく事があなたの心を豊かにし、有や1などはオマケみたいな産物だ。
無い物ねだりをする人と他人のその間には何があるのか?何も無いのでは無いか?
無とは何か?
シンプルに言えば「無いが有る。無い物にはキリが無い」というそのままの答えしか無い。
お友達のお題に自分の納得する説明が出来たところでまた朝が来た。
今日も良い日に成りますように🌞
追伸 やらなきゃいけない事も尽きる事がないな。。。
著者名:鍾乳洞
編集/校正:わかめ
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