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40代でうつ病を再発〜退職することを躊躇した5つの理由

42歳で2度目のうつ病を患い、昨年度末で12年間続けた理学療法士を辞めました。

再就職が困難になると言われる40代。

退職を決意するのに2年近く悩みました。

退職を躊躇した理由について記していこうと思います。

再就職が困難

転職サイトや転職関連の書籍などを見ると、やはり転職するには30代までが中心の内容になっています。

40代以降の転職となると、ヘッドハンティングや管理職、長期経験のある職種での募集がほとんどとなります。

40代で未経験での転職活動は困難を極めます。

(未経験でも給与水準の高い仕事もありますが、ブラック企業の匂いがプンプンします。)

実際に私も転職サイトに登録したり転職エージェントと面談したりしましたが、管理職経験のない人材は厳しいとはっきり言われました。

そんな中でこれまでの経験を活かすことができると考えた企業を実際に受けてみました。

しかし、活かすことはできても、結局のところは未経験の仕事。

給与は未経験者と同じ水準でのスタートと提示され、1次面接は通過したものの2次面接は辞退しました。

このように、40代での転職は本当に困難であることがよくわかりました。

社会に取り残される不安感

うつ病という理由があるにせよ、一度社会から離れることには不安感が強くありました。

最初にうつ病を患ったのは20代の前半だったので、それほど不安感はありませんでした。

しかし、40代といえば様々な経験を積んで働き盛りの年代。

そういった時期だけに不安感はさらに大きいものがありました。

それでなくても、理学療法士になるまでに回り道をし、30歳から始めた仕事でしたから足踏みすることに躊躇するのは当然でした。

社会に適応できない劣等感

社会に取り残される不安感とは別に、2度もうつ病になり、自分は社会に適応できない人間なのかもしれないという劣等感もありました。

職場での人間関係などで困った経験はありませんが、極力、同僚とは深く付き合わないようにしていたことは事実です。

そつなく仕事をこなしていましたが、深い人間関係の構築という意味では社会に適応できていなかったのかもしれません。

将来への不安

40代という働き盛りの世代で経験を積むどころか、転職すれば一から経験を積み直さなければいけないことになります。

長く続けることでしか得られないものもあると思います。

私のキャリアでは、最も長く勤務した職場でも約6年。

これでは社会には評価されるどころか、評価は悪いものになってしまいます。

これは日本人的な考え方、古い考え方かもしれませんが、実際にはまだまだ長く勤務することへの評価という風潮は根強いと感じています。

家族に申し訳ない気持ち

妻は16歳歳上で定年間近ではありますが、これまで1日も休まず仕事を続けてきている努力の人です。

収入も妻の方がかなり上ではありましたので、それでなくても申し訳ない気持ちがさらに強くなるのは当然です。

また、昨年、妻の実家の隣に土地が空いていたのでマイホームを建てたばかりでした。

義理の両親のサポートのおかげもありましたので、この点でも申し訳なく感じていました。

まとめ

結果的には退職を決意したわけですが、強く背中を押してくれたのは妻でした。

「何とかなるよ。」

ものすごく心強い言葉、何よりありがたい言葉でした。

母にも相談していましたが、退職へ背中を押してくれた1人でした。

家族の理解があり、サポートをしてくれて、私は本当に恵まれているなと思います。

やはり、家族は最も大切にしなければいけないと感じた出来事でした。

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