関西リーヴDivision2がJ3首位と互角に戦って勝つ、なんてそんな甘い話はないんですよね、サッカーは…、というお話
特にここ数年、天皇杯に対する興味が薄れてます。とはいえ、まだ見たいチームがあったりすることでなんとか初戦くらいは見に行こうというモチベーションはあるのですが、それでもあまり変わり映えのしない顔ぶれに何度か見たことあるような組み合わせ、さらに県代表として出てくるJクラブや2回戦に現れるJ2同士と対戦…。見に行こうというモチベーションがどんどん削がれていくようで、残念な気分になってしまうのです。天皇杯と大学サッカーを見るためにサッカー後援会に「貢物」をしているというのに、その天皇杯がこれでは何のために貢いでいるのか…。えっ、JFLもタダで見られるよね?って。ええ、確かにそうですが、JFLは出来るだけそれぞれのチームにお金を落としたいので、出来る限りお金を払って見てますよ!
それでもここ何年かは見たいチームやカードがあったので、1回戦だけはほぼ見てます。去年はノースアジア大学と富士大学vs上武大学を見るために福島と前橋に、一昨年は2年越しの猿田興業を見るために八戸まで、その前の年は平日ナイターながら三木防災にバンディオンセから名前の変わったCeoto Cuore HARIMAを、そのまた前の年は今治まで行って松山大学と沖縄SVで高原監督のエグいゴールシーンを見て…、といった感じ。なんだかんだで結局は天皇杯を見てるんですよね(笑)
で、今年はというと関西リーグから天皇杯初出場を果たしたA.S.Laranja KYOTOを見るために松本まで行ってきました。相手はもちろん山雅…、ではなく山雅のライバルである長野です。でも今年のリーグの成績を見ると実は山雅よりも長野の方が順位は上なんですよね、しかも首位です(当時)。YSCCで実績を残したシュタルフ悠紀リヒャルト監督の指揮の元、開幕から好調を維持しています。山雅も上位にいるので決して悪くはないのですが、今年は長野の方が上だったのかな?といったところでしょうか。
ということで、アルウィンなのにホームゴール裏がオレンジという、次にいつ見られるか分からない貴重な試合を見てきました(笑)
と、その前に早朝に松本に着いたので時間つぶしがてら、諏訪湖のほとりまでお散歩(笑)
ということで、そろそろ松本に戻ります。
5/20@サンプロアルウィン 長野 2-0 A.S.Laranja KYOTO
京都府予選で同志社大学をPK戦の末破り、天皇杯初出場を決めたA.S.Laranja KYOTO。初戦の相手は長野県予選をこちらもまた激しいPK戦の末。ライバルである松本山雅に勝利した長野パルセイロです。しかしまあ、アルウィンのボールゴール裏が緑ではなくオレンジというのは、やはり違和感でしかないですね。しかも対するラランジャもオレンジなので、メインやバックで見ている人はおそらく目が痛かったでしょうね…(笑)
試合は、序盤から長野がやや優勢な展開でしたが、ラランジャも一方的に攻められるのではなく、ボールを奪うと返す刀で鋭いカウンターを見せるという、非常に見応えのある試合展開でした。
前半22分、CKのチャンスを貰った長野。キッカーはベテラン宮阪。昔からプレースキックには定評のある彼からのボールを33番山本大貴が決めて、長野が先制します。
その直後、ラランジャもカウンターから決定的なチャンスを迎えるも、キム・ミノのセーブで阻まれる。その頃からラランジャもようやく攻撃が機能し始めます。
そのまま無得点で前半を終了。長野がリードで後半に。
後半は、ラランジャも得意のパスワークを駆使して長野陣内に攻め込むシーンも増えるが、長野はDFが落ち着いて対応してゴールを守ります。
なかなか追加点の奪えない長野は、61分になんと4枚替えという思い切った策に出る。それくらい長野としては、何か手を打たないといけない状態になっていたのでしょう。その策もあって、長野もじわじわとペースを取り戻す。そして82分にまたもやCKから待望の追加点を決めます。
残り時間で1点でも返そうと反撃を試みるラランジャ。ですが、前半から続く集中した長野守備陣の前にゴールは奪えず、長野が2-0で勝利しました。思うような試合展開にはならなかったものの、それでもセットプレー2つで2得点を挙げて勝利する長野の強さが際立った試合でした。
ラランジャも決して悪くはなかったですがこのレベルの相手にはまだ、決めるところできっちりと決め切るだけの実力は備わってないということでしょう。それでも通用するところはいくつもあったので、それについてはさらに伸ばしていき、逆に通用しなかったところや足りないところをしっかり洗い出して、どうすれば通用するようになるのかを個人、チームともに修正しレベルアップを図ることが大事です。
今年のラランジャはDivision2のため、地域CLへの出場権はありません。レベルの高い相手と戦える公式戦は、あとは全社しかありません。この試合で感じたことをしっかりと消化し、それをリーグ戦や全社予選、さらに全社の本戦において実践することで、来るべき来年には2020年以来の地域CLの出場が叶うよう、チーム力を高めてもらいたいものです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?