全社を見ながら、ボトムアップ型の地域スポーツクラブという、これからの社会に求められるクラブのあり方についてちょっとだけ考えてみた、というお話

引き続き、全国社会人サッカー大会2回戦のお話です。この日勝つと、この大会に地域CLの出場権を賭けたチームはグッと近づき、逆に今日負けてしまうとその時点で今シーズンが終了していまいます。まさに天国と地獄といった、いつもの全社2日目です。

10/22 全国社会人サッカー大会@SAGAサンライズパーク セカスタ ジョイフル本田つくばFC 1-0 コバルトーレ女川、アルテリーヴォ和歌山 2-1 アルティスタ浅間

この日の会場の佐賀県総合運動場。大昔に一度だけ来たことがあります。昔すぎていつ来たのか、何しに来たのかすらはっきり覚えてないくらいです…(笑)でも、おそらくプリンスリーグ九州だったような気がしますが、対戦カードは全く覚えてません。たぶん、佐賀東とどこかだったとは思いますが…
そんな佐賀県総合運動場。来年のスポ体に向けて大規模な改修があったようで、佐賀駅からバスに乗って降りた途端、その余りの変わりように衝撃を覚えました。
どこかのショッピングモールか、もしくはアウトレットかのような開放感、そしてインスタ映えするような建物やスポットの数々。いや〜、これは他の自治体も真似した方が絶対いいですよ!ホントに…

バス停を降りて目にしたのは、オープンデッキと
その下に設けられたショップの数々。
隣の体育館も全く別物に変わっていました…

しかも全社のこのタイミングで、隣の佐賀アリーナではVリーグの開幕戦が行われていました。まあ、ものすごい人の数でしたが、敷地の中に行けば行くほど人の数は一気に減っていき、この日の会場の補助陸上競技場、セカスタに着くころにはいつもの全社の会場、といった感じになりました。そうそう、全社はこれくらい人がいない方が落ち着くのですよ…(笑)

ダブルホームタウンから単独のホームタウンとなった
久光スプリングスのポスター。
佐賀開幕を大々的にアピールするポスター。
よりによって全社と被せるとは…(笑)
バス停付近の人混みが嘘のように人がいないセカスタ。
今日一日、のんびりとサッカーでも見ますか(笑)

第一試合は関東リーグ4位のジョイフル本田つくばFCと、先週のリーグ最終戦でプランデュー弘前に引き分けて優勝を逃してしまったコバルトーレ女川との対戦。共に今日勝たないと地域CL出場権を得られないという、苦しい立場での試合となりました。
立ち上がりからスピード勝負で両サイドからガンガン突破を図るジョイフル本田に対し、対応が後手に回る女川。5分に青木のゴールが決まり、ジョイフル本田つくばFCがあっけなく先制します。

ジョイフル本田つくばFCは5分に
カウンターから青木のゴールで先制します。
キャプテン青木のゴールは若いチームに勢いを与えました。

やや動きの重い印象を受けた女川も、パスを繋ぎながらジョイフル本田陣内に攻め入ります。しかし、ジョイフル本田の特に中盤での激しいプレスに苦戦して、思うように攻め上がれません。攻め上がれだとしてもパスの精度を欠き、決定的なシーンをなかなか作り出せません。ジョイフル本田も、先制はしたもののその後は早い縦突破を抑えられる場面が増え、共にやや手詰まり感が残ったまま、前半が終了します。

コバルトーレ女川9番西山の突破を
ジョイフル本田は2人掛かりで止めにいきます。
エリア内で西山が倒されるもノーファールの判定。
ジョイフル本田17番熊谷のドリブル。
対するコバルトーレ女川も二人掛かりで対応。
どちらも縦への突進力を封じるのに苦労していました。
激しい中盤の攻防。負ければ終わりのトーナメント。
自然に激しい競り合いが増えていきます。

後半もその流れのまま始まりましたが、徐々にオープンな展開となり互いにチャンスが生まれます。しかし女川は、元ソニー仙台からの移籍組とベテラン奥山がチャンスメイクするも、その後が続かず時間だけが経過していきます。最低でも追いつかないといけない女川の焦る気持ちを見透かしたように、中盤から奪ってショートカウンターを仕掛けるジョイフル本田。そのままタイムアップとなり、ジョイフル本田つくばFCが勝ってベスト8に進み、負けたコバルトーレ女川は今シーズンの全日程が終了しました。

ジョイフル本田のシュートを足で弾く古川。
ソニー仙台から来た守護神はチームに勇気を与えました。
三浦の突破を止めようとするジョイフル本田の青木。
古川同様、ソニー仙台移籍組が奮闘していました。
サイドからクロスを上げるコバルトーレ女川。
それを必死に弾くジョイフル本田。
とにかくこの日のジョイ本の守備は堅かったです。
開始5分のゴールを守り切り勝利した
ジョイフル本田つくばFCの喜ぶ選手たち。
その横で、破れて膝をつくコバルトーレ女川の選手。
彼はうずくまってしばらく立てませんでした…

負けたコバルトーレ女川。この2週間、他のどのチームよりも激動の2週間だったことと思います。全社の1週間前に行われた東北リーグ最終節。勝点で並ぶも得失点差で大きく上回るプランデュー弘前との直接対決。前半のATに先制され苦しい立場に追いやられるも72分に追いつき、さらに逆転を狙うも叶わず2位でフィニッシュ。地域CL出場権を賭けて、ここ佐賀に乗り込んできました。さらにチームや選手たちにダメージを与えたのは、その最終戦の直前に選手の不祥事が発覚。メンタル的にはそうとうしんどい状況だったと推測されます。それでも彼らは精一杯闘って、そしてここに力尽きました。「よくやった」と声を掛けたいところですが、結果が全て、地域CLに出られないという現実がある以上、そんな簡単な言葉で終わらせることはできないでしょう。そんな彼らに言葉を掛けるとすれば…「おつかれさま」でしょうか…。「おつかれさま」ってもしかしたら、そんな魔法の言葉なのかもしれませんね…。この1年が彼らにとって無駄な一年にならないことを祈ります。

試合後、最後のミーティングをするコバルトーレ女川。
膝に手を当て、肩を落とす選手…
ビブスで涙を拭う選手…
俯きながら肩を落として歩く選手たち…
船木の肩に手を寄せる元ソニー仙台の古川。
さまざまな思いを抱いて移籍した彼だからこそ、
彼の気持ちに寄り添える「何か」があるはずです。

コバルトーレ女川を巡る状況も、以前と比べるとそんなに優しいものではないかと思います。町の産業である漁業は年々漁獲高が減少しています。過疎化もありますし、自治体としては原発のある自治体とということもあり、町自体もナーバスな問題を抱えています。今までなら「復興のシンボル」という存在で良かったのですが、いつまでもそうは言っていられなくなります。今回の不祥事も含め、来年はコバルトーレ女川が地元にとってどんな存在になるべきなのが問われる1年になるでしょう。それでもコバルトーレならなんとかなるでしょう、いや、なんとかするでしょう。そう期待しています。これまで幾多の困難にも立ち向かい、その都度乗り越えてきた歴史があります。そんなチームなので再びJFLに戻ってきて、そして今度は本当に「女川のチーム」として、女川でJFLの試合が出来る日を楽しみにしています。

第二試合は関西チャンピオンのアルテリーヴォ和歌山と北信越代表のアルティスタ浅間です。
地域CLの出場権を持っているチームは全社では無理に勝ち進まなくてもいい、みたいな発想があるようですが、短期決戦のシミュレーションという意味においてはやはり勝ち進めるのであれば、その方が当然良いでしょう。そういう意味でも、アルテリーヴォ和歌山としてはこの日も勝っておきたい。逆に権利を取りに行かないといけないアルティスタ浅間は、最低でも今日と明日勝たないといけない。負けていい試合なんてない、ということです。
そんなこの試合。和歌山がペースを握りつつ、試合を優位に進めて19分に北野のゴールで先制します。攻め手を作れない浅間も、サイドから崩そうと試みるも前半はシュート0に封じ込まれます。

19分、アルテリーヴォ和歌山11番北野のゴールで先制。
試合の主導権を握るには良い時間での得点でした。
さらに攻撃は続きます。
アルテリーヴォ和歌山7番堀野からのクロス
先制ゴールの北野が飛び込んできますが…
これはキーパーがキャッチ。
前半のアルティスタ浅間は防戦一方でした。

後半はやや展開が作れるようになったものの、やはり守備の時間の長い浅間に対して、和歌山は連戦を見越して早めに攻撃の要、田口や北野を交代させます。しかし、浅間が73分に交代で入った小林のゴールで同点に追いつきます。勝たなければいけない浅間、最悪負けても地域CLには出られる和歌山。どちらかというと試合の運び方がより難しくなった和歌山ですが、ATも終了間際の80+4分にこちらも交代で入った清本のゴールが決まり、アルテリーヴォ和歌山が勝利。アルティスタ浅間の地域CL出場の夢を断ちました。

73分、山小瀬の放ったシュート…
キーパーが一度は弾くも…
こぼれ球を小林が押し込みアルティスタ浅間が同点に追いつく。
起死回生のゴールに沸くアルティスタ浅間。
しかしまだ、これで試合は終わりませんでした。
80+4分、パスを受けた清友がドリブルからの
DFとGKの位置を見ての渾身のシュート!
ボールはDFの股を抜け…
キーパーの届かない先を転がりゴールイン。
ガックリとへたり込むDFとGK…
決勝ゴールを決めた清本はサポーターの前へ駆け寄る。
劇的な勝利に喜ぶアルテリーヴォ和歌山、
最後に悪夢に襲われたアルティスタ浅間。
明暗がハッキリと現れたシーンでした。
座り込んだ浅間の小林に手を差し伸べる和歌山の大橋。

勝ったアルテリーヴォ和歌山。地域CLのシミュレーションとしては最低でも3連戦は経験しておきたい、というチームの思惑はこれで達成しました。この後、最終的には決勝まで進んだので計5日間の連戦を経験できたのは大きいでしょう。連戦ではないにしても、決勝ラウンドはのべ5日間での開催。テンションの保ち方などもある程度分かった上で望むとの、そうでないのとではかなり違うでしょう。
さらにこの試合、得点源の1つのエース北野が居なくなってから、どうしても1点取らないといけない場面が発生しても、それに対応できることを示せたのは大きいでしょう。実際に、最終盤でどうしても点を取らないといけないシーンは必ずあると思われます。この試合の経験が、そんな時でも「点が取れる」という自信に繋がるかと思われます。この試合で得た経験を、ぜひ地域CLの本番に活かしてもらいたいです。
負けたアルティスタ浅間。レベルがそんなに高くない北信越リーグの中で、チームの強化を図らないといけない苦しい立場ですが、それでもよくやっているとは思います。しかし、また何かが足りない。そんな足りないものを、この全社で掴んで帰り、来年のチーム作りに活かしてもらいたいです。以前は財政的にも苦しいという話も耳にしています。JFLに昇格することだけが全てではないと思います。地域に愛され、必要とされる存在になれば、もしかしたらカテゴリーはあまり関係ないのかもしれません。そんな存在になれれば、長期的な視野でのチーム作りも可能となるでしょう。今後はそのような方向性で地道にチームを作ることがいいのかもしれませんね。

トップダウンではなく、ボトムアップでの総合型地域スポーツクラブはどのようにして産まれ、育っていくのか?

今回ピックアップするのは、ジョイフル本田つくばFCです。関東リーグ4位、この全社でも4位となり地域CLへの出場権を獲得したこのチーム。実は10年前にも一度地域決勝に出場したことがあります。当時はまだ、茨城県リーグ1部にいたため、仮に決勝で2位以内に入ってもJFL昇格はできませんでした(結果は予選ラウンド3位で予選敗退でした)が、今回は同条件になれば自動昇格、もしくは入替戦に出ることになります。
まずは簡単にチームの紹介から。創立は1976年と古く、元々は筑波大学蹴球部のOBチームでしたが、まもなく地元資本のホームセンターであるジョイフル本田を提携先とし、ジョイフル本田サッカー部と名称を変更します。その後、2007年にやはり地元でユース以下年代のチームを運営するつくばFCと提携、チーム名をジョイフル本田つくばFCとし、さらに2009年には筑波大学蹴球部とも提携。地元のさまざまな企業、クラブ、学校と積極的に提携関係を結ぶことで、地域との繋がりを強めていきました。
2013年には全国社会人サッカー大会で4位、さらに関東社会人サッカー大会でも優勝し、関東リーグに昇格します。翌年には関東2部でも優勝。以後は激戦の関東1部に残っています。

チーム遍歴を見ても、どういう立ち位置を目指しているのかがピンとこないところではあるのですが、現状としてはまずはJFL昇格が当面の目標であること、将来的にはJリーグ参入を目指すこと。クラブとしては現在、ユース、ジュニアユース、ジュニア、女子の育成チームに加え、サッカースクール、そしてつくばFCレディースは現在なでしこリーグの2部に参戦、男女ともトップチームを有して、共に実績を残しているという、しっかりとした基盤のあるクラブです。
また、トップチームやアカデミー、スクールやコートレンタル以外に、地域の緑化活動の一環として公園や学校の校庭を天然芝にする活動の支援や維持・管理や、人工芝敷設にあたりコンサルタントなどを請け負ったり、あるいはオリジナルの人工芝の販売や高輝度LED照明導入のアドバイザーをやっていたりと、普通のサッカークラブではあまり踏み込んでいないであろう事業も手掛けています。
このような事業を行えるのはおそらく、提携先であるジョイフル本田の全面協力があるからだと思います。特に天然芝や人工芝の販売や敷設のコンサルタントなどは、芝の管理者だけではなかなか出来るものではありませんし、これらの事業は継続して収入を得られるものですので、クラブの財源確保にもつながります。実に堅実なクラブと言ってもいいでしょう。
そして、提携先であるジョイフル本田もいろいろと地域貢献や社会貢献に明るい企業で、特にスポーツへの貢献という意味では、会社創立の3年後という、まだ企業としても今のように規模が大きくなる前から、今のジョイフル本田つくばFCとの提携を結んだくらい、先見性のある企業です。そして、サッカー界でジョイフル本田といえば、日本の大学サッカーでは初となるユニフォームスポンサー契約を、筑波大学蹴球部と交わしたことで一気に有名になりました。今でも筑波大学のユニフォームにはジョイフル本田のロゴが入っています。ジョイフル本田の茨城でのサッカーへの貢献度はかなり高いです。

そんな地域貢献度の高いジョイフル本田、そして教育現場やスポーツの人材を養成し、さらに地元の最高学府でもある筑波大学の蹴球部と提携関係にあるジョイフル本田つくばFC。当然ながら、将来的には総合型地域スポーツクラブを目指していると思われるのですが、実は同じつくば市には別のスポーツで総合型地域スポーツクラブとなっているクラブがあります。それはつくばユナイテッドです。こちらは男子バレーボールのチームを有し、現在はVリーグDivision2に所属しています。このクラブも実は筑波大学バレーボール部と密な関係で、団体の運営も筑波大学の現役、OBによって執り行われています。クラブ自体はこちらの方が新しいのですが、地域スポーツクラブとしては、つくばユナイテッドの方がいち早くその活動に取り組んでいます。

そんな総合型地域スポーツクラブが2つもあるつくば市ですが、実はスポーツに纏わる環境が必ずしも豊かとは言えないのです。それを改善するためにつくば市は「つくば市スポーツ推進審議会」というものを定期的に開催しています。今年の3月に行われた審議会では「第二次スポーツ推進計画策定」というテーマが話し合われたのですが、その中で市内のスポーツ施設の老朽化という問題が提起されています。さらに筑波大学と連携したスポーツ政策、地域のスポーツ関係団体との連携・協働を図っていくべきという方針も打ち出されています。その中には先ほど取り上げましたつくばユナイテッドや、ジョイフル本田つくばFCの運営法人であるつくばフットボールクラブも含まれています。
複数ある地域の総合型スポーツクラブと地元の教育機関(特に大学)、そして地方自治体との産学官民の四身一体の動きが、これからの地方のスポーツ文化を支える大きな流れになると思われます。こうした動きが、プロスポーツクラブ中心の「トップダウンからの潮流」はなく、草の根から産まれた地域スポーツクラブが中心の「ボトムアップによる潮流」で進んできたということがとても重要なことです。この動きこそが、Jリーグスタート当初に謳われていた「Jリーグ百年構想」の本当の姿であり、Jリーグ30年目にしてようやく、その芽が実を結びそうにそうなところまで辿り着いたのではないでしょうか。

Jリーグの理念を現実のものとしようとしているジョイフル本田つくばFC。今後、ますますサッカーを中心とした総合型地域スポーツクラブが形成できるのではないかと思われる、そんな街クラブがようやくJリーグの手前であるJFLに昇格出来そうなところまでやってきました。今年JFLに昇格できればそれが一番いいでしょうが、仮に今年ダメだったとしてもこのクラブならそう簡単にその理念を曲げたり、諦めたりはしないでしょうし、何度でも挑戦し続けることでしょう。それくらい、軸のしっかりしたクラブだと思います。つくばという街にふさわしいスポーツクラブを目指して、これからも地域と共に活動していくことと思います。そして、そんなクラブをしっかりも見守り、陰ながら応援していきたいと思いました。

ジョイフル本田つくばFCの選手幕。
そして「Go for JFL」の横断幕。
余白にはアカデミーやスクールの生徒さんからの
応援メッセージがびっしりと書かれていました。

東海学生OB訪問報告

おまけではありませんが、この日見たチームでプレーしていた東海学生リーグのOBがいたので、彼らについても少しだけ触れておきたいと思います。

第一試合のジョイフル本田つくばFCのキーパー、阿久津くんと、第二試合のアルティスタ浅間のサイドバック、山小瀬くん。2人とも四日市大学でしかも同じ学年でした。2人とも3年の時にはすでにレギュラーで活躍していました。

ジョイフル本田つくばFCでプレーする阿久津。
適切な指示と安定したプレーでチームに貢献していました。
アルティスタ浅間でプレーする山小瀬。
昨年はチーム状態が悪く、持ち味が出さなかったが、
今年は思い切りのいい攻め上がりを見せてました。

山小瀬くんは去年も志布志での全社で見たので存在は知っていたのですが、阿久津くんについては現地で初めて知りました。彼らがいた頃の四日市大学、東海の上位4チーム、中京大、常葉大、東海学園大、静岡産業大にもう少しで手が届きそうで、でもその差はやっぱり大きくて、その都度挫折を味わうといった、とてもしんどかったのではないかと感じた年代だったので、個人的には少し気になっていました。
でも、元気そうにプレーをする姿を見てホッとしたというか、どこか安心しました。2人ともまだもう少し長く、現役を続けてくれることだろうと思います。大学卒業後もプレーを続ける子が少ない中、一年でも長く現役を続けることが、同期の誇りや励みになることでしょう。そうした存在になれるように、これからの活躍も期待したいと同時に、そっと見守っていきたいと思いました。

最後に、そんな彼らの大学時代の写真をちょっとだけ貼っておきます。東海学園大学との試合でたしか0-7とかの大差で負けた試合のものなので、彼らにとってはあまりいい写真ではないのかもしれませんが…汗

強豪東海学園大学の猛攻に対応する阿久津。
それでも大量失点したのは、もう仕方ないよね…
白いユニフォームの8番が山小瀬。、
攻め上がるシーンもありましたが、
守備に追われる時間が長かったですね。

最後に2日間滞在した佐賀。これといって観光する暇もなかったのですが、とりあえず行ける範囲で回ってきたのでご紹介まで…

佐賀といえば甘いもの。江戸時代から長崎街道の通り道である佐賀は小城羊羹や丸芳露など、古くから砂糖をふんだんに使った甘味が有名です。その伝統を受け継ぐのか、アイスのブラックモンブランを作る竹下製菓がここ佐賀県の小城市にあります。そんな竹下製菓が運営しているカフェなるものが、実は佐賀市内にあります。朝10時開店だったので結局立ち寄ることはできませんでしたが、ブラックモンブランソフトというメニューや、またランチではアイスの食べ放題もあるそうです。佐賀駅からすぐ、アパホテルの1Fにある「グリルタケシタ」、ぜひ佐賀にお越しの際はお立ち寄りください。

ブラックモンブランとデカデカと書かれた看板。
これだけ見たら、ここが本社と普通は思うよね?(笑)
アパホテル佐賀駅南口の1Fにあるグリルタケシタ。
ブラックモンブランでお馴染み、竹下製菓のカフェです。
禁断のブラックモンブランソフト。
食レポしたかったのですが、開店まで待てませんでした…

もう1ヶ所、佐賀駅周辺の観光スポット。それは、戸上電機製作所です。ご存知のない方、なんとなく聞いたことある方、いろいろおられるかと思います。この会社の男子駅伝部は、毎年元日に開催されるニューイヤー駅伝によく出場することで有名です。かく言う私も実は、何を作っているかはよく分かりませんが(笑)、それでも名前だけは知っています。これって、いわゆる「日清紡現象」ですね(笑)。順位は毎回、最下位かその少し上くらいではありますが、こういう地方のそこそこ大きな規模の会社が、頻繁に全国大会に出られるというのはやはり凄いことだと思うのです。競技者としては「参加することに意義あり」ではいけないのかもしれませんが、それでも「参加しないことには記録は残らない」「参加するからこそ結果が付いてくる」のです。これからも真冬の上州路で、戸上電機製作所の快走が見られることを楽しみにしています。

ニューイヤー駅伝でお馴染み、戸上電機製作所。
本社は佐賀駅から徒歩10分くらいの好立地にあります。
奥に見える古い建物が会社の歴史を物語っているようです。
会社のマーク?なかなか洒落たデザインですね!

以上で、佐賀全社のリポート終了です。それでは来年は滋賀県でお会いしましょう!

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