「1週間に2度も東海地方へ?あなた、いったいどこにお住まいですか?」と言われかねない、とある5月の初旬…

5月になりましたね。ようやく観戦の日程が過密になってきました。コロナ前の詰め込み日程に戻りつつあります(笑)まあ、まだ見に行きたいもの全部がちゃんと見られるわけではないでしょうから、完全に戻るのにはまだ時間がかかりそうですが…
観戦上級者の中には事前にどこに行くかを公表される方もおられますが、私は基本的には公表しない人です。「絶対そこに行かないといけないフラグ」があまり好きではないので、出来る限り事前に予定は公表しない主義です。それは、約束に「絶対」や「必ずします」とは言わないイスラム教徒と同じようなものです。イスラムの世界では「絶対=神との契約」なので、出来なければ神との契約を反故にしたとして断罪されるのです。ま、それと同じようなものですね…←そんな大層なものではない(笑)
とはいえ、現状で確定しているものをザッと並べると…
5/1 JFL@岡崎
5/4 東海学生リーグ@岐阜
5/8 関西学生リーグ@阪南大高見の里
5/14 JFL@武蔵野→関東リーグ@小石川
5/15 J2@ニッパツ
5/21 天皇杯@とうみん
5/22 天皇杯@アースケアサ・ラ
5/28 東海学生リーグ@遠州灘
5/29 JFL@ロートF
「え〜っと、あなた、いったいどこにお住まいの方ですか?」(笑)といった予定かつ、ほぼ毎週末の日程が埋まりましたね。しかも、2週連続で遠征です(笑)6月も前半はほぼ埋まった感があるので、まあコロナ前に戻ったと言ってもいいかもしれませんね。

ということで、まずはすでに消化した試合のお話でもしましょうか…
まずは5/1のJFL、マルヤス岡崎vs東京武蔵野ユナイテッド。昨年改修を終えて綺麗になった(らしい)岡崎市の龍北運動公園陸上競技場、マルヤス岡崎龍北スタジアムの試合です。
いや〜、ホントに綺麗なスタジアムでしたよ。メインスタンドをほぼ全部覆う大きな屋根があったので、雨中の試合でも雨に打たれることなく快適に観戦できました。

マルヤス岡崎龍北スタジアムの外観。
真新しいスタジアムってやっぱりいいですね…
メインスタンドからの内観。
「どっかで見たような雰囲気なんだよな…
あっ、野津田だっ!」
と気が付いてスッキリしたのはナイショだ(笑)

首位を走るマルヤス岡崎に対し、前半から激しいプレスをかける武蔵野。マルヤスが終始押されて、なかなか攻撃まで持っていけないただ、チャンスは作るものの、マルヤスの守備陣が悉くいいところにポジショニングしていて決定機までは作り出せない武蔵野。マルヤス岡崎も押されているとはいえ、鋭いカウンターから武蔵野ゴールに襲い掛かるシーンが徐々に増えていく。試合前から降る雨が徐々に強くなる悪天声の中、共にゴールを与えない堅実な守りで、前半は0-0で折り返しました。

前半最大の決定機。
石原へのパスがもう少し手前だったら、
もう少し良いコースにシュートが打てたかも…
マルヤス岡崎の前半の決定機。
鳥居と中川、2人がかりでの必死のディフェンス。
この日も体を張った守備が光ってました。
このシーンも危なかった場面。
ここでも鳥居と中川の守備が光ります。

後半も途中までは武蔵野のプレスが効果的でしたが、早めの選手交代や戦術変更で徐々にプレスを掻い潜るマルヤス岡崎。武蔵野も序盤からのハイペースの影響で動きが悪くなる。共に前半よりチャンスと決定機を作る回数が増えていくが、守備陣の踏ん張りでゴールを破るところまでは行かず、時間だけが過ぎて行く。

決定機に小野寺の放ったシュートは
キーパーが僅かに触り、枠の外へ。
その後も武蔵野がマルヤスゴールに畳み掛ける。
澤野のミドルシュートはバーを叩く。
どちらかでも入っていれば…と悔やまれる
ゴール前正面でファールを受け、
そのFKを自ら蹴るマルヤス岡崎の村瀬。
蹴ったボールは惜しくもDFの壁に阻まれる。

このままスコアレスドローで終わるかと思われた90+4分のCKをマルヤス岡崎の徳武が頭で決めて、マルヤス岡崎の劇的な勝利。武蔵野は無敗のマルヤスを苦しめるも勝利ならず。一方のマルヤス岡崎は負けなしの首位をキープした。

ラスト数十秒でのマルヤス岡崎徳武のゴール。
呆然とする武蔵野と大喜びのマルヤス。
この試合の激しさを物語っているかのようです。

勝ったマルヤス岡崎。首位にふさわしい強さですね。そして「勝てそうなんだけど、最終的には勝てない」いやらしい井幡Hondaのサッカーを展開しています。そして、この日のような展開の試合に勝てるか、引き分けるか、あるいは負けるかでチームの真の強さが示されることが多いです。そういう意味でも、今年のマルヤスは本当に強いし、優勝しても全然おかしくないと思います。
対する東京武蔵野ユナイテッド。それだけ地力のあるマルヤス相手に最後まで苦しめたのは、チームにとって大きな収穫だったと思います。おおよそ1年前、当時首位にいたいわきFCとの試合も善戦しましたが、同じ負けでもその時とは比べ物にならない内容だったと感じています。明らかにチーム力は向上しているので、この負けの悔しさをバネに次節以降も熱い試合を期待しています。

その3日後、今度は東海学生リーグを見るためにまたまた東海地方へ。今回は名古屋の手前なので「ちょっとそこまで」感覚なんですが…、あまり共感されない感じっぽいですね、どうやら…(笑)
岐阜駅からバスで約20分。岐阜市内ではあるけど、ほんの数分歩けば岐阜県本巣郡北方町、という岐阜北西部運動公園。中京大や東海学園大といった1部上位を追いかける立場の2チーム、岐阜協立大学と四日市大学との試合です。

FC岐阜の練習場としても使われている
岐阜北西部運動公園。
天然芝と人工芝グラウンドが各1面づつあって、
実に恵まれた環境です。
長閑な雰囲気漂う岐阜北西部運動公園。
路線の違う2本のバスでほぼ時間2本はあるので、
アクセスはそんなに悪くないです。


開幕から調子の上がらない両チーム。まだ序盤とはいえ、負けが混むと秋口に残留争いということにもなりかねない。早いうちにチーム状態を上向けたいところ。そういう意味でも重要な1戦とも言えるこの試合。立ち上がりから岐阜協立大が試合を優位に進めます。
その中心となったのが重松、横山、鬼頭の1、2年からレギュラーで活躍していた3人。共に運動量もあって果敢に四日市大陣内で動き回ってましたが、最後の詰めが甘かったり、DFの好守備に阻まれてなかなか得点が奪えない展開でした。

10番横山からのパスを受けた6番重松が
サイドからクロスを上げる。
中に走り込んだ11番羽鳥に合わせるも
四日市大10番鈴木のディフェンスに阻まれる。
突破を図る岐阜協立大6番重松を
必死に止めようとする四日市大5番渡辺。
重松の再三にわたるチャレンジは
四日市大DFを苦しめた。

対する四日市大は岐阜協立大の攻めに圧倒され、攻撃の形すら作れない苦しい展開。9番綱島、21番遠藤が1人で持ち込もうとするも、周りのサポートが少なく孤立する場面が多々。全体を通じて、岐阜協立大がいつ点を取るかの一点しか見どころがなさそうな、そんな展開の試合となりました。

左サイドから突破を図る四日市大17番長田。
中盤に下がってパスを捌く四日市大9番綱島。
前後に動き回る姿が印象的でした。
パスを出したり、自ら突破しようと試みて
苦しい流れを打開しようとする四日市大21番遠藤。
特に彼の孤軍奮闘ぶりが目立ちました。

気温が高かったこともあり、残り10分は足が止まってしまった岐阜協立大。ようやく四日市大が押し込む場面が増えたが、ゴールまでは奪えず。岐阜協立大も同様に四日市大ゴールを破ることが出来ず、スコアレスドローで終了。岐阜協立大としては完全に押してたので是が非でも勝ちたかった、そしめ四日市大としてはとにかく勝ち目がなかったので負けなくて良かった。そんなどちらもやや後ろ向きな声が聞かれそうな試合でした。

さて、まずは岐阜協立大。経験豊富な前3人の動きがと周りの選手との動きがやや噛み合わなかったのかな?ちょっともったいない結果でした。序盤とはいえ、今年は前期後期で上位リーグ、下位リーグとに別れるので、上位リーグに入らないとインカレはおろか、秋口に残留争いに巻き込まれるといった可能性もあるので、早めに調子を上げたいところですね。
一方の四日市大はもっと心配です。なにしろ、攻めの形がまだボヤッとしていて調子が上向くような要因が見当たりませんでした。ここ2、3年チームを支えた主力選手が相次いで卒業。経験値の少ない上級生がチームを引っ張らざるを得ない今の状況は、正直かなり厳しいかと。
さらに両チームに共通するのは、チームの戦力の底上げがうまくいってないのかな?と感じる点です。というのも両チームとも近年部員数も増え、四日市大は約100人、岐阜協立大は約160人くらいいますが、そのために四日市大はトップの他に社会人リーグに1チームとIリーグに2チーム、岐阜協立大は社会人に3チーム、Iリーグに2チームあり、おそらく各チームにそれぞれ25人くらいづつ振り分けているのではないかと思います。それがかえって、各チームの戦力の分散とチーム内のレベルの格差を生んでいるのではないか。
特に四日市大は社会人チームが去年から東海社会人リーグ2部に昇格し、そちらにもそれなりのレベルの戦力を割かないといけない。それが去年からのトップチームの成績降下の一つの要因かもしれません。2年前のチームは石崎(現FC ISE-SHIMA)や山小瀬(現アルティスタ浅間)といった、東海学生でも高いレベルの選手がいたので、その下の社会人チームである四日市大学FCもそれなりのメンバーが組めたでしょうが、彼らが卒業した今年はやや厳しい戦いを強いられるかもしれません。そして、それはトップにも言えるかもしれません。少なくもこの日の四日市大を見る限りではそのように感じました。
岐阜協立大もここ数年はチーム戦術の継続性は見られるものの、個々の選手の能力にはややバラツキを感じます。部内にチーム数が増えたために選手間の競争意識が希薄化しつつあるのかとも思えます。
同じ東海学生1部の上位チームである中京大、東海学園大、常葉大も社会人チームが東海社会人リーグ1部にいます。それらのチームも複数の部内チームを抱えていますが、この2チームと比べると各選手のレベルが全体的に高いのでまだなんとかトップも社会人チームもそれなりのレベルを維持できています。しかし、その下の岐阜協立大や四日市大といった中堅レベルの大学チームでは、まだ敷居がやや高いのかもしれません。もちろん、上位チームにしても果たして社会人チームがどれだけのレベルかははっきり分かってませんし、中京大に至っては1部に2チームいるのでその辺りも含めて、ちゃんと確認しておく必要があるかと思います。
ということで、今年こそ東海社会人リーグに所属する大学の社会人チームを実際に見に行くことで、その実情と課題点を見極めたいとそう思ったのでした。

さて、超過密スケジュールはまだ始まったばかりですが(笑)、ぼちぼちと雑にならない程度に書き込んでいきますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします…

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