前置詞inの使い方:たった2文字で様々な意味
in は前置詞の一つです。たった二文字の表現ですが、この2文字で様々な意味を表現できます。多くの人が知っている時間や場所を表すinの機能に加えて、日常生活で便利な、所要時間、着用、移動手段の機能について紹介します。
月や年を表す時間のin
おなじみの表現でしょうか。大まかには、1日単位ならonが使われ、一瞬の時間ならatが使われる一方、inはそれより長い時間(週、月、年)を表します。ただし、一日の中でも、午前中や午後や夕方などに対しては、in the morning、 in the afternoon、in the eveningなどと表します。活動時間が短い夜(at nightと表現されるのは子どもにとって夜は一瞬で終わるから?)と比較して、午前中や午後は相対的に幅があるためのようです。
空間中の存在を表すin
場所を表す際に、空間的な広がりが意識される場合には、inが使われます。一方、空間が意識されず単純に場所を表す場合には、atが使われます。
『〜で』所要時間を表すin
『今から◯◯分で〜が始まる』という言い方にもinが使われます。オンラインゲームでメンバーと集合する場面などではよく使われるのではないでしょうか。
この表現は日本人学習者がlaterと誤用しやすいと言われます。実際、以前にPokemon Goで海外の人と協力して行うレイドイベントがあった際には、多くの日本人が The raid starts 10 minutes later. などと、inを使うべき場面でlaterを誤って使用していました。inは『今から◯◯後』を表し、laterは過去の話の中で『◯◯後』を表す表現です。
身につけているin
『◯◯を着た〜』という意味で、人の衣服や着用品を表すことができます。現在分詞のwearingの方が日本人には分かりやすいですが、inの方が端的なため母語話者にはよく使われるようです。
状態のin
状態を表すのに、in, on, atのどれを使うか?と学習者が迷ったら、おそらく消去法的にinは選ばれるためさほど難しくはなさそうです。便利な表現として『in + 感情』で『◯◯の状態で』という副詞的表現があります(例:in anger 怒って、in sadness 悲しみに暮れて、in surprise 驚いて)。状況を詳しく描写するのに役立つでしょう。
移動手段のin
移動手段を表す際にはby carなどとbyが使われます。しかし、誰の車か?どんな車か?が分かる場合にはinが使われます。これは難しいと思います。
まとめ
inと知っている英単語を使うことで、日常生活のちょっとした時間のことや状態について表現することができます。inは便利な表現です。ぜひ使ってみてください。
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