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入院2ケ月、そして退院

娘の入院生活も2ケ月にもなると、入院生活中心の生活となった。着替えを持っていく日、その時はおやつを補充する。約1日ごとにかかってくるスマホからの電話そして面談。本人との会話は、もう治った、早く帰りたい、死にたい、が中心となっている。

薬でコントロールされるので、心身ともしんどいと思う。悲しいかなこのしんどさは本人にしかわからないのだ。

医師からは1ケ月経ったときに一度面談があったが、いつ退院できるかのスケジュールは無い。

このような日々が一生続くのかとも思ったこともある。なぜこんなつらいことになるのだと悔やむことが多くなってきた。

病気についてはもっと勉強しないといけない、退院後の生活をどのようにするかも考えていかなければならない。

することは山のようにあるが、なかなか気分が進まないのがもどかしい。そのように時が流れた。

3月の終わりに近づいたころ、医師から面談の連絡があった。妻が参加したところ、4月には退院できるとのこと。

いよいよ、退院か、やっと娘と会えると喜んだのと、どのように接したらいいかも考えなければならない。

1年は薬を飲むことになる。体の動きを抑える薬なのでしんどいだろうから家で暴れることはないだろう。無理に回復を促すようにしてもだめだろう。1年間はとにかく娘がしたいことをさせる、と決めた。とにかく娘と向き合っていこう。

4月10日に退院となった。

家では、日中は殆ど寝て夕方からテレビを見たり、スマホで動画を見る。もともと友達もほとんどいないので一人で過ごすことが多かった。しかし病院に行くとき、家族でトライブに行くときなど用事や楽しみがあるときは、通常のように早く起きて元気だ。

子供のころから少し活動面で劣ったところはあったが、普通に生活していたのでこのようなことになるとは夢にも思ってなかった。

前向きにこの病気と付き合っていくしかないのだ。


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