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アニータ疾風怒濤! ~血煙純情編~ 第1話「流れよ我が血、吹けよ嵐、と彼女は呟いた。」

君はたまらず柱の陰に横っ飛び。すんでの所で着弾をやり過ごす。

どちゅっ! どちゅちゅちゅちゅっ!!

君がいた場所に鉛玉の団体が到着! 乾いた土が掘り起こされ良い具合に耕されるのを君は横目で睨みつける。月は再び雲から現れ、君が隠れる教会の影をくっきりと映し出す。

「おいアニタ! 『赤毛のアニタ』の悪運もここまでだなぁ! こっちにゃこの”ガトリング”があんだよ!!」

どちゅちゅちゅちゅっ!

がりがりがりっと音を立てて今度は君が背にしている柱の角が削られる。この安物レンガじゃあと2射もされたら身体ごと削られる。君に残された反撃の手段は、例によってリボルバーに残された3発の弾丸と、左腕に括り付けた「例のカタナ」だけ。

君はもういちど辺りを見回す。この路地の他に道はない。君は左の掌に浮かび上がる文様を見つめる。これは古代東洋の呪術に用いられた数字で、今の文様はなんと「7」。ラッキーセブン!

君は立ち上がった。

【続く】

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電子的ゲーム界隈で生きてます。文章は読むのも書くのも好き。久しぶりの創作は「読む講談」スタイルで、心躍る冒険譚をどうぞ。お楽しみいただければ幸いです。