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お店にふらりとやってきたおじいちゃんのウンチクが深かったのでシェア

カレー屋の閉店後に、フラリとお店に入ってきた笑顔がとっても素敵なホロ酔いのオジサマの話が、とても良かったので備忘録。人生の諸先輩の「ウンチク」は深いです。


●馬鹿利口


人には馬鹿にされてるぐらいがちょうど良い。相手よりも自分の方が上だって思うことで人は悦に入れるもの。そうやって悦になってる人は、自分を悪いようには扱わないもんだ。馬鹿を装いつつも、敵をつくらずってのが、利口な生き方さ。


●カチンときたら拳を握る

馬鹿のフリをするにしても、カチンと来ることはあるもんだ。そんな時は自分の拳をグッと握る、その握る刹那に、この怒りは相手にぶつけるだけの意味のあるもんかなーと考える。すると、大抵が瞬間的なカチンに過ぎず、何がなんでも我を通すような問題でないことに気づける。一呼吸置くことよ。


●我の通し方

普段は馬鹿利口で良い。けど、自分にとってこれだけは絶対に譲れねーという線は意地でも死守しないといけない。そんときは、目にあらゆる力を込めて、相手をジッと見つめることだ。自分の本気度は、拳じゃなくて、目力でぶつけるんだよ。


●低位に合わすな

おはようと挨拶をして無視されたって気にするな。相手には相手の事情ってもんもある。そのことにいちいち腹を立てて、自分も挨拶しねーなんてことはしちゃいけねーよ。挨拶は、反応が欲しくてするもんじゃない。自分自身が気分が良いからするもんだ。なのに、相手に合わせて、挨拶をしないなんて、自分で自分を貶めるだけ。自分にとって不本意な対応されたからって、そのことに囚われずに、相手は相手、自分は自分って、切り分けて考えることだよ。


●批判はするな、感謝せよ

相手を批判するような言葉はブーメランのように自分にかえってくるもんよ。壁に耳あり障子に目ありは本当だ。あいつがあんなこと言ってたなんて噂は風のように広まるもんだ。批判するやつは、批判される。そして気づいたら孤独になっちまう。そんな批判ループに自らはまるなよ。逆もしかり。感謝の言葉を遣ってる奴には、感謝の言葉がかえってくる。良い風が吹き込むんだよ。その方が気持ちよいだろ。

●花は摘むな

道端でキレイな花が咲いてたら、それを持ち帰って家で愛でたくもなるわな。でも、花を持ち帰っちまったら、その場は楽しめるかもしれねえけど、来年はどうなるか。来年、その道端でキレイな花は見れなくなっちまうかもな。目先の楽しみと、先々の楽しみ、どっちも大事だけどよ、人間ついつい目先のうまい話にばっかり囚われちまうってのを覚えておけよ。

●俺にとってのサトリ

うまいもん食って、寝て、起きて。で、自分ができることを汗かいて精一杯やって、またうまいもん食って、寝る。目の前で起きることには、何かしらの意味があるもんだと感謝して受け入れる。そんな心持ちが、俺にとってのサトリなんだな。まぁ人生色々あったからな、そんな中で、生きるって何かを考えてたら、行き着いたのが、まーこういうことだわ。




そんなような話を1時間にわたって教えてくれた御年80歳のオジチャン。顔中に刻まれたシワをクチャクチャにしながら楽しそうに話す言葉は、どれも含蓄に富んで面白かったな。

40そこそのヒヨッコではまだまだ辿り着けない境地ではあるけれど、80になった時に、こうやって自分の生きてきた様を楽しげにケタケタと話せるようになれてたら良いな。将来のことは分からないけど、今日1日をケタケタ楽しく過ごそうと思います。

皆さまも、良い1日を。

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