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元作詞家の「青春映画を観たらこんな曲が流れてた」Theater ④

Streets Of Fire(1984 米)

♬ Tonight Is What It Means to Be Young / Fire Inc.

 青春映画という範疇からは若干逸れますが、まだ10代の頃に観た作品です。

1984年 ユニバーサル映画

 仲間内で溜まり場になっていた当時としてはお洒落な造りのカフェ。店内では常にレーザーディスク(以前に存在したビデオディスク規格)による映画やミュージック・ビデオが映されており、当作品はそちらで観たと記憶しております。

 主人公とストリート・ギャングの戦いを軸としたアクション・ロック映画ですが、劇中登場する人気ロック歌手エレン・エイム(ダイアン・レイン)とバックバンド、The アタッカーズ(バンド Face to Face のメンバー)のステージには中々の見応えがあります。彼等のステージ・シーンは冒頭とラストに一曲ずつ、当該楽曲はフィナーレの盛り上がりを飾る迫力なロック・ミュージックであります。美しい色彩に凝ったカメラワークが生み出す臨場感とダイアン・レインの色気ある存在感に、店内のモニターではありましたが強く惹きつけられた…そんな印象です。

 しかしながら実際の歌唱はダイアン・レイン本人によるものではなく、Face to Face のヴォーカル、ローリー・サージェント、そしてホリー・シャーウッド二人の歌唱を合成したものと言われています。ならば…あれだけのパワフルなヴォーカルにも納得がいきます。クレジットにあるアーティスト名の Fire Inc. は、曲の作者である80年代が誇る大ヒット・メーカー、ジム・スタインマンが当作品のために招集したメンバーによるバンドの名称だったとのこと。

 そしてこの楽曲、日本では椎名恵さんが「今夜はANGEL」というタイトルでカバーしドラマ主題歌にもなっております故、メロディーには聴き覚えのある方も多々いらっしゃるのではないでしょうか。

ご覧頂き有難う御座います🙇‍♂️

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