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レコード奇譚2

家にいる時間が長いのでついつい(笑) で以前も書いたけど当時物のアイドルのレコードを少し手に入れました。松田聖子の1stと中森明菜の1st。聖子さんの1stは18歳で1980/8発売、明菜さんのほうは16歳で1982/6発売と二年の差があります。
聞き比べてみました。再生の条件は全く同じです。

意外とね、音、違うんですよ。音圧もかなり違う。これ不思議ですけどね、アナログのレコードだから感じるのかな。
明菜さんのデビュー当時のキャッチが「ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)」って(笑) でも確かにアルバムの歌の歌詞がねちょっとブルセラなんですよ(-_-;) 意外と攻める歌詞が多いのね。当時としてはそのギリギリのラインを狙ったんだろうなぁ、って想像できる感じ。アルバムに使う写真も水着とかリゾート向けのやや露出の多い系、これも完全に購買層若い男、に絞り込んでいるのがよく分かります。
肝心の音、歌のほうはね・・・う~ん、思ったほどでもない。もっと歌の上手い人だった印象が強いんだけど、普通。いや、もちろん歌は上手。なんだけどなんだろう、イマイチストレートに入ってこないのね。

聖子さんのほう、こちらには各曲レコーディングアーティストの記載あり。松原正樹先生大活躍(笑) でも音はこちらの方が断然上。ソニーがめちゃくちゃ気合い入れて作っているのがよく分かる。楽曲の良しあしとか編曲は好みだから別にして比べると気合いというか熱量の差は歴然。明菜さんの1stは仕事なんだな。聖子さんのほうは作品なのよ。あ、スタッフの話です。
で歌はやはり当時18歳、この女の子の二歳の差は歴然。こちらも圧勝。歌上手い、じゃなく歌「すごい」プラス結構エロい(笑) 2ndの時も書いたけどこの人の表現力は半端ないな(笑) 正直PなのかDなのかはしらないが完全におじさんの趣味の領域だwww

で明菜さんのアルバムはまだずいぶん「素」が出ているような気配を感じるのに対して聖子さんの方は完全にコントロールされているのが見えてくる。プロとアマの差、というのかもしれない。明菜さんは4歳上の、歌手としては二年先輩の聖子さんのあこがれて歌手を目指した、というけどなんかよく分かる。このアルバム、歌声を聴いて多くの女の子が「私も聖子ちゃんになる」ってそう思ったのがよく分かります。それ位このアルバムは「強い」影響力があるんだと思うだよね。セールス的には聖子さんやはりすごい。この後彼女を目指してアイドルが続出するわけだから当然と言えば当然だけどやはりこうやって比べるとね、デビューアルバムでは比較にならない。

こういう変な聞き比べを始めるとまた次のアルバムとかほしくなるわけですよ・・・・ 明菜さんの2nd探さなきゃ(笑)
よくワインのテイスティングで言う言葉に縦と横ってあるんですよね。横っていうのはまあ要はいろいろなワインを同じ年でそろえて味わう事。逆に縦は同じワインを年を変えて味わう事。やはり同じ人でも時代とともに変わるので縦になるんだよねぇ・・・
しかし松田聖子って何度も言うけど「すごいよ」
なんか少しこちらもアルバムを集めてみようかと思います。幸い、たくさん売れたアルバムばかりなので(オリコンチャートずっと1位だからね)中古盤たくさんあるんだ。お財布にやさしいのです(笑)

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