見出し画像

試合開始前から逃げている

2022年4月22日(金)対阪神タイガース4回戦。@明治神宮野球場

左を並べるスターティングメンバー

相手先発投手が青柳投手となると決まって左打者を並べる傾向があるスワローズ打線。
この日もバッテリーと山田哲人選手を除いてずらりと左打者を並べた。
昨年でもバッテリー以外ではオスナ選手とサンタナ選手がスタメンには入っており、バッテリー以外の野手で右打者が1人しかスタメンに入らなかったことは昨年はなかった。
ところが、この日はオスナ選手もスタメンを外れている。
たしかに昨年の青柳投手は

対右打者 .193
対左打者 .288

と明らかに左打者の方が打っていることがわかる。
ただし、今年に入ると

対右打者 .243
対左打者 .241

と、ほぼ変わらない、むしろ対右打者の方が被打率が高くなっている。

青柳投手は今年のこれまでのところ、制球力を高め奪三振が少なくなっている。速球派から技巧派に変化の過程にあると言える。

その証拠に今年は変化球の比率が多くなっており、ストレート系の比率が下がっている。

2021青柳

2022青柳

つまり、去年までのデータが必ずしも当てはまらないということがわかる。
それにも関わらず、去年のデータを重視してスワローズの野球を放棄してしまったことで、完全に相手ペースとなってしまった。

明暗を分けた初回

初回、先発の高梨裕稔投手は大山選手に2ラン本塁打を浴び先制されてしまうが、その裏、先頭の太田賢吾選手のヒットを皮切りに村上宗隆選手宮本丈選手が四球を選び二死満塁のチャンスを作ると6番の長岡秀樹選手は1-2と追い込まれ、スライダーに空振り三振をしてしまう。

その後、スワローズは6回に先頭の青木宣親選手に二塁打を浴び得点圏にランナーを出すが、山田哲人選手村上宗隆選手と二者続けてストレートに空振り三振を喫しチャンスを潰し、完封負けとなってしまった。

ベールを脱いだ新外国人コール

0-2で迎えた7回にマウンドに立ったのはコール投手
この日が一軍初登板となった。
先頭の近本選手に四球を出すと、佐藤選手のタイムリー二塁打とロハスジュニア選手の3ランホームランで4失点。
ストレートに力がなく、マスクを被る松本直樹選手はそれを察してか変化球中心に要求も制球がアバウトになってしまい、ピンチを招く結果に。そして、仕方なく直球を要求すれば案の定被弾するという悪循環。

現状では、敗戦処理すら難しい状況だが、まだ最初の登板ということでもう1度様子を見るのではないかなと思われる。
ただ、この最初のインパクトは大きく、勝ちパターンに組み込まれるようになるまでには相当数の場数を踏まなくてはならないだろうと思います。


今後も阪神は青柳投手をスワローズ戦にぶつけてくるであろう。
そのたびにこちらのスタメンを大きくいじって、結果勝てないということを繰り返さないためにも対策を万全にしていく必要があると思う。
山本由伸投手や佐々木朗希投手のように誰がスタメンでも難しい相手ではない。まずは自分たちの野球をやっていきながら青柳投手を攻略していく必要があるだろう。

画像3

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?