23.9.16 サウサンプトン vs レスター

DAZNでやってたからセインツvsレスターを見た

前節にさんだらんどに0-5とボコられたセインツだったけど、点差ほどの差は試合内容からは感じられなかった。カウォピとスモールボーンの所で優位性を作ってさんだらんどをタコ殴りにしていた時間があったのが印象的

レスターも前節のハル戦で今季初めて敗北をしていた。左CBには、シティからのレンタルでさんだらんど→コベントリー→レスターと渡り歩く19歳のカラムドイルがいる。エンディディ、ウィンクス、リカルドペレイラ、イヘアナチョ、バーディ、プレミア感がある

最初のプレーでレスターが先制してしまった。キックオフからボールを持ちたかったセインツだったけど、ハイプレスを食らって引っ掛けられて、自陣でロストしてしまった。切ない

セインツの自陣ロストが多すぎて不安になる

レスターはCBからのビルドアップ際に、左SBのリカルドペレイラがCHに入ることがかなり多い
そして左CB→左SHのパスコースを作るために、左CBのドイルは少し開く
そうなると対面のSBがいなくなったセインツ右SHのエドジェが、代わりに目の前に現れたドイルに意識を向けるんだけど、セインツのCHsはウィンクスを潰すために縦関係になって1枚しか残らないことが多いから、ライン間の人数が不足する
ラインの人数が不足するとCBが潰しに出てくるけど、その分DFラインに穴が空く
セインツの右SBは対面のSHへのパスコースがある以上絞る訳にもいかないから、残ったCBと左SB2枚でどうにかするしかないんだけど、どうにかなってはなさそう

16分のキーパーからの組み立てのときも、ラインの穴に走り込むエンディディもレイオフを受けてパスを出すウィンクスも迷いがなくて、(というかウィンクスはキーパーに当てろって指で指示してるし)バレてる感ある

セインツはキーパーのバズヌからのロングパスでボールを運べるようになってきたんだけど、またビルドアップ中に自陣でロストして失点。失うところより少し前の時点で蹴っ飛ばすかキーパーに戻していいと思うんだけど…

0-2にされた後、セインツは左SBが絞って3バック感を強め、レスターのプレスを交わしていく。レスターは442基調で、バーディとトップ下のデューズバリーの2枚が第1プレッシャーラインを構成することが多いんだけど、セインツは後方を3にしてレスターの2枚を攻略する。2トップ脇から前進すればSHが釣れるから、SHでレスターのSBをピン留めしておけば、SHの背後に降りるアームストロングにボールを通せばプレスを交わせる。そんでもってバズヌのフィードもいい感じ

バズヌからのフィードに抜け出す流れからセインツがゴール。ライン間に落とすボールを一度やって、それを意識させたら今度はライン裏という感じ。一度右サイドで成功して、次は左サイドでも成功させて得点した。バズヌはこんなに蹴れるのに、FPが自陣で繋いで運ぼうとしてポカポカロストしてたのなんなんだという気持ちにもなった

てかバズヌって名前知ってるなと思ったら一昨年までポーツマスにいてさんだらんどと対戦済みだった。19歳とかでリーグ1でキーパーでスタメン取ってるのすごい。12m£で獲得されてるのもすごい。アイルランド人だけど多分ホームグロウンになるのも強い

しばらくレスターを押し込んで攻撃していたセインツなんだけど、40分に簡単にピンチを作ってしまった。セインツはCHが2枚とも相手ペナ内に行って、リスキーな状況になっていた。アジア2次予選の日本代表っぽい感じ。43分にもセインツにピンチ。右CBがサイドに出て空いた中央のスペースにマビディディが走り込んだ。1番危険なエリアが放置されている

「セインツはCBがボランチ脇まで潰しに出てくるから、出てきた瞬間に裏のスペースにボール入れて誰か走っとけばなんとかなる」を2連続でやって、前半のうちにレスターが3-1にした

「ミドルプレスのときは442で寄せていって、バックパスとかのタイミングで列を上げて同数のハイプレスに切り替える」みたいなのはよくある気がするんだけど、3失点目のときは、ミドルプレス開始時点から相手の4-1-2-3に合わせて3-2-1-4の同数で合わせてる(スモールボーンが相手アンカーについて、右CBが相手IHにつく形)。

サイドを限定してパスを出させてるところまではいいんだけど、限定したサイドの方にDFがそんなにスライドしてる訳でもないのがよくわからない

SBの位置から絞ってCB→SHのパスコースを作りつつ、パスが出た瞬間にはスペースに走り込んでたウィンクスがすごかったということなのかもしれない

後半

セインツはエドジェに変えてスレマラ。SHを交代して、左だったフレイザーを右に持ってきた。負傷でダウンズが交代して、カルロスアルカラスが入った。スモールボーンがアンカー、IHにアルカラスとアダムアームストロングの433みたいな感じになってきた

セインツはビルドアップでカウォピが前半ほどは絞らなくなった気がする

カメラマン?それともスイッチャー?が前半のバズヌのフィードに感銘を受けたのか、53分のレスターのキーパーのフィードが最高の画角で捉えられていた。後半が始まってからしばらく自陣暮らしだったレスターが敵陣に入った

ちょいちょいセインツの24番CBチャレスが高い位置でボール回収をしてる。理想はこれで、ある程度相手を押し込んでいればこれができるんだろう

56分にスレマラが三笘タッチで縦に突破した。やるやんと思って調べたら22m£で獲得された21歳だった。さんだらんどが獲得できるレベルじゃねぇ

レスターがエンディディに代えて7番カサデイ。こいつも20歳で若い

アダムアームストロング、シャペウがエモい

スレマラが左サイドで何度かいい感じで前を向いてボールを持てていて、そこからチャンスを作ってる

カウォピが裏を取られて試合が終わりかけた。てかマビディディが落ち着いてバーディに渡しておけば1-4になってた。でもそもそもアルカラスがロストした場面が危険すぎた

後半に入ってから、スレマラにも、アダムアームストロングにも、フレイザーにも決定機があったけどどれも決まらなかった

レスターは前線がハイプレスの雰囲気を出しても後ろが着いてこないから、もう引いて逃げきりロングカウンターワンチャンしか無理そう

66分にセインツのショートコーナーを掻っ攫ったレスターが得点して1-4
この場面がセインツの守備がやばいことの一例としてX(Twitter)で少しだけ拡散されてたのを見たんだけど、ショートコーナーをミスでロストした場面は、守備がやばいことの例にはならないのでは…と思った
あとショートコーナーの場面だとわかりにくいような切り取られ方をされていて、オープンプレーからこれが起きたように受け取る人もいると思うから、セインツの選手はかわいそう
セインツがやばいのは、ミドルプレスからやや高めのプレスをする場面での最後尾のリスクの取り方や絞り方、あとはビルドアップのときの選択だと思う

マビディディがまた味方に渡さず自分で打ってて笑った。メンタルが強そう

失点に直結するロストをしたスレマラのプレー選択が消極的になってきた。心折れてそう

流石にもう見なくていいかと思ったから75分くらいで見るの終わり。この間さんだらんどからスチュワートが移籍してるからセインツがちょっと心配