お笑いサークルにいた頃書いたコントの台本が良すぎた【夏祭りの夜に】
一瞬だけお笑いサークルにいたことがあって、定期公演に向けて俺がネタの案で出した原稿だけど、あまりに読んでて面白かったから共有する。
ちなみにこれはほかのメンバーに反対されてやらなかったんだけど…
あまりにもったいないよな!?笑
(夏祭りが終わった後の高校生カップル。ひろことタツヤ。二人で相合傘をしている)
ひろこ「いやーめっちゃ雨降ってきちゃったね」
タツヤ「なんで傘持ってこねーんだよ、おれ左半身ずぶぬれだかんな」
ひろこ「でもたっちゃんだってさー、さっき最後花火がたくさん上がってるところで、足からトカゲが出てきて叫んでたじゃん」
タツヤ「いや....笑 あれは忘れてくれ」
ひろこ「せっかくの花火だいなしだったからね、もう」
(たつや、右手でもっていたかさを左手に持ちかえる)
(たつやとひろこ、目を見合わせて手をつなごうとする)
(いかにもヤンキーな服装を着た五十嵐が登場)
五十嵐「おーいそこの兄ちゃん、ジュース買ってきてくんねえ?」
タツヤ「お前五十嵐じゃん、どうしたのその恰好」
五十嵐「兄ちゃん買ってきてくれんのジュース?あん?」
たつや「どうしちゃったんだよ。おまえ学校いるときそういうキャラじゃねえじゃん。なあひろこ?」
ひろこ「うん。五十嵐くんいつも自分の席でウマ娘プリティーダービーやってる」
五十嵐「ごちゃごちゃうっせーなあ」
たつや「おまえのほうこそ、ひろこにウマ娘とか言わすんじゃねえよ。で、おまえなんかあったろ?どうしたの?」
五十嵐「どうしたのじゃねえんだよぉ!」(足を地面に踏んづけるしぐさ)
五十嵐「俺に盾ついたらつぶす。息できなくなるまでぶん殴ってやっから。(電話する)...もしもし?何人か連れて河川敷の駐輪場の近くきてくんね?ちょっとぼこしたい奴いるから」
たつや「あ?お前喧嘩売ってんの?なあ?まじ腹立ってきたんだけど。おいふざけんじゃねえよ!(五十嵐の胸ぐらをつかむ)」
五十嵐「こっちこそふざけんなよ!」
たつや「おるうぁ!お前と勝負だ!」
五十嵐「おう、勝負だ。東京卍會の名にかけて」
たつや「東京卍會?あ、さがってて、ひろこ」
たつや&五十嵐「うおおおおおおおお!」(お互いがお互いに殴りかかる)
(と見せかけて、五十嵐が俺の手の甲に隠し持っていたナイフを突き刺す)
たつや「いって。いててて...」
ひろこ「何してんの五十嵐くん?けんかに凶器もってくるなんてルール違反じゃん!もうたっちゃんにこれ以上手を出さないで!」
五十嵐「それじゃあさぁ!...なんであんな手紙書いたんだよ。」
ひろこ「あの手紙は、まあ..なんていうか」
五十嵐「なんで五十嵐(ごじゅうあらし)じゃなくて三十嵐になってんだよ」
たつや「手紙がよくわかんねえけど絶対そこじゃないだろ。てかひろこもなんでクレヨンしんちゃんみたいな間違いすんだよ」
五十嵐「今日さぁ…。母ちゃんと夏祭り来てて」
たつや「3歳児か」
五十嵐「母ちゃんにブルーハワイ買ってもらって食ってたら、俺の大好きなひろこちゃんと、この(タツヤを指さす)くそ野郎のことが見えたんだよ。その瞬間、俺の中にひそめていた感情が爆発して、すべてがどうでもよくなって...。」
五十嵐「…突然、ヤンキーになったんだ」
ひろこ「えー仮面ライダーみたいじゃーんすっごーい!!」
たつや「いやなんかわけわかんなすぎるて!」
ひろこ「ちなみに…いつから私たちのことに気づいてたの?」
五十嵐「花火が終わったくらいからずっとお前らのことをつけてた。あいつ(タツヤをゆびさす)にトカゲつけたのも俺だし」
たつや「お前さ!よくそんな気持ち悪いことできんな。てかおれずっと手がいてえんだよ。もうなんかどうでもいいから、とりあえずお前は帰れ。俺ひろこと夜間診療行ってくるから。後で弁償してもらうから忘れんなよ」
(ひろことたつや、退場)
五十嵐(ポケットから取り出した手紙を読む)
「三十嵐くんへ 三重嵐くんには申し訳ないけど、最近いろいろ大変だし、今は誰とも付き合えないの。ほんとごめんなさい。」
五十嵐「誰とも付き合えないって....言ったじゃないか!」
どうもありがとうございました。
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