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懐かしネタに走る若者への違和感

Y2Kなる言葉が流行っているらしい。
2000年前後のブームのリバイバルのことを指すらしい。

みなさんはこのブームをどう思うだろうか。

個人的にはSNSでみんな昔を懐かしみすぎててウザかったのでブログにした。

ちなみにここでいう若者たちに僕も含まれている。

1.昔をなつかしむ若者たち

僕は普段からInstagramやXなどのSNSをよく見ていて、
人の投稿なり動画なりを見てああだこうだ考えるのが結構好きである。

そして、最近このような投稿がよく流れてくる。

ノスタルジー系投稿

子どものころモンハンをよくやってたよね。懐かしい。それはよくわかる。

でこぼこフレンズ。僕としてもガチで懐かしいやつ。

「子どものころは懐かしかったね」という感情を煽る投稿。これらをまとめてノスタルジー系と呼ぶことにする。

ネットミームリバイバル系投稿

オードリーが生放送を壊すやつ。もう随分前のネタである。

これが広まっているのを前提として、この後椅子が壊れるという"危険"の前の画像をネタにしている。

我らがバキ童。

言うまでもないかもだけど、例のインタビューで「(自分は)バキバキ童貞です」と答えたのが話題になる。
そこからバキ童はyoutubeをはじめる。その親しみやすいキャラクターが話題を呼び登録者100万人超の人気youtuberとなっている。

ネットミームとなった自身が昔の違うミームを引き出していると言う点では、ネットミームリバイバル系の一つと言えるだろう。

(ここまで書いて思ったが、ワンチャンバキ童がリバイバルの立役者な気もする)

2.なぜ若者は昔を懐かしむのか

このように、ノスタルジーやネットミームリバイバルなど昔を懐かしむ系の投稿が大盛況のネット界。

なぜ若者はこのようなものに共感するのか。
以下は僕なりの解釈である。

吸収スピードが早い

そういえばこないだこんな投稿があった。

いや存在するだろ。

紅蓮華はまだ5年前だぞ。
世界に一つだけの花は5年じゃ色あせてなかったぞ。

まあこの例に顕著なように、今の若者はとにかく情報の吸収スピードが早い。

そしてすぐ流行りものの裏をかこうとする。
このような風潮の一つであろう。

現実逃避

なんで人はSNSにふけるのか。それはやはり現実逃避ではないか。

外に出ればやれ仕事だ学校だやることがたくさんある。やれコイツが嫌いやれこれがだるいたくさんあるだろう。
僕だってこんな文章書いてるのは現実逃避以外の何者でもない。

好きなアーティストや好きな人の投稿を見て共感したり嬉しい気持ちになったりすると現実逃避してる気分になるだろう。

そんな現代人にとって、懐かしネタは現実逃避の格好のタネで、楽しかった"あの頃"に浸るだけで、人々は今を忘れられるとそういうことだろう。

日本市場の縮小

これはやっぱり考えなくちゃいけないだろう。

いくら情報社会とはいえ、人がこんなに昔のものに浸っているのは、需要に対する供給が追いついていないと思わざるをえない。

心から笑えるコンテンツ、心からドキドキするコンテンツ、そんなのに出会ったのはもう何年前だろうかと思い返してしまう。

韓国ではあんなにたくさんのメガヒットドラマやスーパースターが出るのに、日本ではそういったものは聞かない気がする。

やっぱりこれはコンテンツ産業の縮小傾向、ひいては日本社会の縮小と少なからず関係があると思う。

3.若者が懐かし投稿に浸る違和感

僕はこれらの投稿がSNSで盛況を見せていることに、非常に違和感を覚える。以下に理由を述べる。

ほんの数年前にノスタルジーを感じる意味

最近「不適切にもほどがある」なんていうドラマがある。
昭和のおじさんが令和にタイムスリップして昔との違いにあくせくするコメディ。

これを見て両親が「懐かしい」「こういう時代あったよね」といっている。

これはわかる。だって昭和は30-40年近く前だもの。
人生後半になってきて家族も持ち、体力も少しずつなくなってきて、自分ができることも少なくなってきたら、やっぱり昔を思い出したくなるだろう。

しかし、まだ20歳そこそこで、これからいくらでも楽しいことある若者が、「こんなことあったよねー今じゃこんなことできないよねー」とか言うことにかなりの違和感がある。人生まだまだこれからなんだよ。

ジジイ化する若者たち

最近の若者は本当にジジくさいと思う。

先ほども書いた通り「昔はこんなだったよねー」とか言ってみたり、
ネットでの炎上に対して「みんなこういうことはやめよう」とか、あるテレビ番組を見て「こういうことができる〇〇はすごい」とかメタ視点に立ってみたり。

何さまだよと思うことがある。

こういうジジイ化した人間が増えてしまうと、物事に真正面にぶつかる発想力というのが消え去ってしまうと思う。これは本当にそう思う。

なので、みんなもっと正直に生きてほしい。これは同世代の悲痛な叫びである。

4.最後に

ネットミームの話から将来の日本の話に脱線してしまった感があるが、
僕はこういう社会に本当に危機感を覚えている。みんなこれがおかしいことにもっと早く気づくべきだと思う。

では。

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