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[タロット:悪魔]3大・怖そうが好きになっちゃう話①

東水みのり
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神秘的なイメージとともに「なんだか怖そう……」と思われがちなタロット。

なかでも『悪魔・塔・死神』のカードが“3大こわそうなカード“の代表と言われがちですが…。

でも、それってホントに、おっかないだけなの?

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


タロット●No.15『悪魔』
《代表的な意味》:
「本能・欲望・抜け出せない・だらけている・誘惑」


 ↑ ↑ ↑ ↑ ↑

たしかに名前だけじゃなく、絵柄からしてオドロオドロシイなんて感じちゃいがち。

実際、鑑定をしていても、絵柄を見た相談者ご本人から「あぁ…」なんてガッカリの声がもれちゃったりも。

でも、そんなに落胆することばかりではないんですよ。


そこで本日のタロット遊戯は、
「こわいだけじゃない!」こんな解釈もできちゃうよ。
という、もっとタロットを好きになっちゃうかも?な例え話をします。

まずは、『悪魔』のカードからです。


* * * * * * * *


【例え①〜ついつい食べちゃう編〜】

魅惑のスイーツ、背徳めし、悪魔的な美味しさ……

唐揚げにマヨネーズ
チーズ増し増し
こんな時間にアイスまで

(うーん、とまらない)

夜中のラーメン
ミッドナイト・ポテチ

やめられない止まらない例のお菓子を
大袋サイズでパーティー開け

(ほ〜らほら)

つやつや銀シャリ
ベルトをゆるめてもう1杯

こってりラーメンを替え玉で
スープまで飲み干しちゃって

(やっぱ最高〜!)

ふわふわパンケーキ
つぶれちゃいそうなくらい生クリーム
そこに、メープルシロップもとろ~り
ほっぺにつけてほおばる瞬間

(あ~、し・あ・わ・せ♪ ……でもーー)



分かっちゃいるけどヤメられない!
くるおしいくらいに美味しい!

それが、『悪魔』のカードの世界観です。

※ちなみに、今あなたがハマッているものに、置き換えて想像してみてね。
そう、アレです、あれ。それぞれにある、抜け出せないソレです。


魅惑のケーキ
悪魔のおにぎり
癖になるハイカロリー……

やめようと(ホンキで)思えばやめられるのに、やめられない!

デビルの欲望はそれぞれの心に潜んでいます。
それは、食べ物だけじゃなく、習慣や思考グセ、人との濃い結びつきも含まれます。


「大食」の意味がある、このNo.15のカード。
ひとつ前のNo.14『節制』のカードは、「腹八分目」の意味があったんだけどなぁ。

節度もって暮らしていても、たまに小悪魔的な魅力に惹きつけられちゃうものなのかしら。


* * * * * * * *


【例え②〜シンデレラ、舞踏会へ行くのをあきらめかける〜】

お姉さまのような豪華なドレスはないわ
こんなみすぼらしい服で舞踏会へ行けば、笑い者になるだけよ

(すごく行きたい、けれど)

……やっぱり行けっこないわ

お城へ向かうですって?
(辿り着いたとしても)

されど……王子さまにお会いするだなんて……そんなのムリよ
できっこないわ

(ーー行けばいいのに)
そんなのムリよ
(ーー行くことはできるさ)
できっこないわ

“分かっちゃいるけど、行けやしない”




……あらまぁ。
シンデレラでさえ、不安に押し潰されたままじゃ、
理想の未来へ飛び込めていなかったかもしれませんね?

このように、食欲などの“欲望”以外にも、
「恐れや不安にとらわれた心」
という意味もあります。

だから、
「〜たら」「〜れば」
と、いいわけ上手になってゆく。
現状に甘んじてしまう。

やろうと(ホンキで)思えば出来ないわけじゃない。
けれど、できない理由という鎖につながれているのです。


ーーはて。
“鎖に縛られている” のか?
むしろ、 “執着” しているのか?

それは、カードに描かれた
「鎖につながれている男女」
の絵が物語っています。

そのつながれた鎖はゆるく、そこから抜け出そうとすれば、いつだって自ら鎖を断ち切れることを。

そこから抜け出すか?
このままでいるのか?
選ぶのはあなた次第なのです。


* * * * * * * *


【 まとめ 】

いかがでしたか?
幸せだけど「沼」という関係性は、『悪魔』のカードの領域です。

「抜けだ “せ” ない」
じゃなくて、
「抜けだ “さ” ない」
のです。

え?「私にはそんな堕落的なことなんて無い」ですって?

ふふ。気付きがある時点で、『悪魔』の世界観から抜け出せかけているのですから。

つまり、デビルにハマっている時点では、自分では気づかないものですよ。

「ついついやっちゃうこと」
「なかなか、やれないこと」
「ハマり過ぎていること」
ありませんか?


人間だもの。大なり小なり、あったりするのでしょうか。
ゆえに、悪魔のカードは
『自分のこころの穴ぼこ』です。


だから、こわくなんかない。


だって、自分のなかに潜むものは、自身でどうにかできる力を、人は誰しも持っているのですから。

それは、タロットの世界観にも描かれています。

なぜなら、
「タロットの大アルカナは人の成長を表現している」
とも言われているからです。

もちろん、穴ぼこがブラックホールみたいに膨張・暴走したらそりゃ怖いさ。
けれど、その穴を埋める手段はいくらでもあるし、抜け出すこともいつだってできる!


そんなわけで、「ついつい」という、誰にだってある人間らしさ、そう捉えたなら。
なんだかいじらしくなって、このカードも見方が変わりませんか?




以上、「3大・こわそうなカードが好きなっちゃうかも①」の『悪魔』編でした。

次回は、「ヒェ〜!『塔』が出たガビョーン」と嘆いているそこのあなたへ贈る、
2枚目のカードが好きになっちゃうかも?な、お話をします。

どうぞお楽しみに。


 * * * * * * * *


『星のエンタメ☆』~タロット遊戯~
あなたの星が実りますように。
東水みのり


(※この記事の内容は、stand.fmにも投稿します)

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