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[タロット:塔]3大・怖そうが好きになっちゃう話②

東水みのり
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前回は「なんだか怖そう……」と思われがちなタロットを、身近に解釈した例え話をしました。

今回は、3大・怖そうなカードと言われがちな『悪魔・塔・死神』の中から、2枚目です。

と、いうのも。街の声を聞いてみましたところ、

「タロットって、神秘的だけど、なんだかとっつきにくいわ…」
ーーどうして?
「だって、出たら嫌そうなカードがあるんですもの!」
ーーどのカード?

\塔のカード!!/

「なんか雷が落ちてるし!人がすンごい顔してるし!というかカードの意味もイヤだし!!」

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓



タロット●No.16『塔』
《代表的な意味》:
「予想外・壊れる・価値観の大変化・晴天の霹靂・ハプニング」



 ↑ ↑ ↑ ↑ ↑

う、うん……。たしかに、手放しに喜びたくなるカードでは無いですよね。

でも、それってホントにおっかないだけなの?

そこで本日のタロット遊戯は、
「こわいだけじゃない!」もっとタロットを身近に、好きになっちゃうかも?
そんな例え話の、『塔』のカード編です。


* * * * * * * *


【例え①〜ジャングルで黒ヒョウに育てられた青年。
村で初めて人間が調理したカレーを食べ、衝撃の美味さを知った瞬間〜】


青年「なな​っ​、なんやこれー!めっちゃ美味しいやん!」

カレーを食べて、青年はこう叫びました。

青年「こんなん生まれて初めてや〜!えぇ!今まで食べてきた雑草って、なんやったん?衝撃なんやけどー!」





雷に打たれるほどの、衝撃的な美味さに出会った瞬間のカードです。

それ以外にも、
「食わず嫌いと思い込んでいたけれど、騙されたと思って口にしたらイケる!」

などという、固定観念が壊れるほどの体験、
それが『塔』のカードなのです。


* * * * * * * *


【例え②〜ひとめぼれ〜】

君と初めて会った瞬間、稲妻が僕の体を貫いたようだったよ

「この人と結婚するんだ」
そう、確信したんだ

衝撃的な出会い
それは僕の希望の星になった





「きゅん♡」レベルじゃないよね。
もはや、「ズキューーーン!!!」最大級の驚喜。

というのも、カードに描かれている塔のシンボル。

これは、これまで培ってきた「私・僕の好きなタイプ」といった、
『恋の先入観』なのです。

そんなの一瞬で吹っ飛んじゃうくらいの「ダイスキ!」との巡り合い。

忘れるなんて、もはやムリさ。
だって、その塔から過去の見解は吹っ飛んじゃってるんだから。


むしろ『塔』の次は、『星』のカード。
希望の星。
その衝撃は、希望につながっているのだから。


* * * * * * * *


【例え③〜王子さま、舞踏会でシンデレラに出会う〜】

王子「えぇー!驚くわ〜!めっちゃ可愛い子いるんやけど〜!うそぉん!はよ言うて~!」

舞踏会にて。恋に落ちた王子。シンデレラから目が離せません。

王子「今までに感じたことあらへん感覚や!心射抜かれてもぉた!こんなん…声かけへんなんて、ありえへんやろ〜!」





王子さまを面白くしちゃってごめんあそばせ。
でも、衝撃的な出会いで心奪われ、慌てふためいていたのではないでしょうか?

それだけの電撃的な恋なら、国中にお触れを出させて、
ガラスの靴の持ち主をくまなく探そうとしますよね。

さて、『塔』で出会った一組のカップル、行末はいかに!?
次号、完結編です!


* * * * * * * *


【例え④〜三年寝太郎、起きる〜】

寝太郎「そろそろ起きるべか」



三年も寝ていたのに、起きるようになったキッカケが『塔』のカード。

なんかおっきいことをするトリガーって、突然やってきますよね。

でも準備をしていないと、その唐突さによる衝撃は大きいかも。

だから、周りの村人たちからすれば
「ひょえぇ寝太郎が、お起きたあぁ!」
って、驚いたのかも?

その『塔』を
「打撃」とするか、
「現状打破」とするかは、
以下の2つみたいに…

1.冬の朝のごとく「あぁ~布団から出たくないィ」と、億劫に感じるのか、
(それだと痛みを伴うよね)

2.「よしっ、オラ、今まで考えてたコトすっか!」
って、よい方向へ思い切って変化させるために覚醒するか。

本人の捉え方によって違うと思うのです。


寝太郎は、ただ寝てただけじゃないから、村を救うヒーローになれたのかもしれませんね。


物語でいう起承転結の “転”。
あなたの人生でいう “転” はどんな場面でしたか?


* * * * * * * *


【例え⑤〜人生を変えてくれた、バイブル本(or言葉)はなんですか?〜】

→その本(or言葉)があなたにとって大事な『塔』です。

考え方を変えてくれて、今まで見えなかった景色を見ることができた。

そのためには、出口のない塔から\ポーン/と出る必要があった。

あのときの本や言葉は、あなたの人生をいい方向へ変えてくれる、衝撃的なシーンだったのです。

「……あの言葉が私を変えてくれた。そう、そこから私の人生は“転”じたわ」





私の場合のそれは、高校の進路担当の先生の言葉でした。

当時、夢のために無謀な上京は選択せずに、
無難に地元の大学へ進もうとしていた私に、

「自分の心に夢を描き続けていれば、どこにいても、どんな職に就いても、いつか叶えられるよ」

と、かけてくださった言葉です。


目の覚めるようなやさしい言葉は、
今でもこの胸にアツく刻まれています。

だって、安全牌の塔のなかにこもっていれば、大志を抱くことはできないでいたでしょうから。
だから、私にとってありがたい言葉でした。


塔のような言葉は、人生を変えてくれることもある。
でも、それは怖いことばかりじゃない。
それがあったからこそ、今があるように。


* * * * * * * *


【 まとめ 】

いかがでしょうか。
塔のシンボルは、人が築き上げ、固定してきた安全な領域です。

でもそこから飛び出す必要があるとき、
「追い出される」
か、それとも
「飛んでみる」
のか。

いろんな解釈があると思います。

一見、「こわそう」と感じがちなカードにも、色んな側面がある。

「あれがキッカケだったな」
が、
「おかげで」
になれたのなら、
そこから、あなたの希望の光輝は、ますます増していくことになるでしょう。

なぜなら、塔の次のカードは……

『星』 → 『月』 → 『太陽』……

と続くからです。

お気づきですか?
カードに描かれた “光の象徴” が。

その光量は、ここからどんどん大きくなっていくことを。


その塔の衝撃は、光り輝くためのキッカケに過ぎない。
そう思えば、希望さえもつことができそう。
そんなふうに感じませんか?





いよいよ次回はラスト!

もうすでに「あ。なんか好きかも」と、カードの意味が広がったよというそこのあなたを、
さらに大好きになっちゃうかも?な例え話へとご招待します。

「そーでもないよー」という方もぜひ、ご一読くださいませ。

どうぞお楽しみに。


 * * * * * * * *


『星のエンタメ☆』~タロット遊戯~
あなたの星が実りますように。
東水みのり


(※この記事の内容は、stand.fmにも投稿します)

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