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砂時計

どうしても 落ちていくしかない
どれだけ上に留まっていたいと願っても
砂は落ち続けている
今も落ち続けている

やがて すべての砂が下に落ちきった時
誰かがまたひっくり返す
それは その直後かもしれないし
数万年後かもしれない

最初に落ちた砂を見ていた砂は
次の瞬間 落ちていった

みんな落ちきったら
またひっくり返って
最初の砂から落ちていく

そんな砂の一握が
念仏を聞いて仏になるという

南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏





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