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マドンナと「世界平和サミット」

6月15日に、ウクライナの平和について各国が協議する「世界平和サミット(World Peace Summit)」がスイスで開催されますが、
ロシアによるウクライナ侵略開始以降、一貫してウクライナの側に立ってきた歌手のマドンナが、インスタグラムに寄せたメッセージが話題となっています。

以下、マドンナのインスタグラムのメッセージです。
(読みやすさを優先し、意訳しています)

「紛争発生地では、苦しむのは必ず子どもたちです……
ウクライナ、パレスチナ、イスラエル、イエメン、シリア、ナイジェリア、コンゴ、マラウイ……まだまだあります。
私たちには、合意出来ないことが沢山あるかもしれません。
それでも、子供たちは保護されなければなりません。
この点で私たちみんなが合意できるよう、祈っています。

世界の指導者たちは、6月15日に世界平和サミットのためスイスに集まります。
ウクライナにおける戦争の終結と、家族と引き裂かれてロシアに強制送還された1万9000人以上のウクライナの子どもたちの帰還が焦点です。

私は、世界のすべての子供たちの平和に寄り添います。
世界中の。 🌏🌎🌍
諦めたりなどするもんですか!
お願いします、私に加わって下さい。 💛💙

#GlobalPeaceSummit #bringkidsback

(実は今、ある資料映像の字幕を監修する仕事をヘビーにやっているせいか、
このマドンナのメッセージの翻訳もかなり字幕っぽい仕上がりになりました…)

今回の世界平和サミットでは、ウクライナが推進してきた「平和の公式」の10項目全てを扱わないこととなり、
「原発の安全確保」
「食料安全保障」
「捕虜の解放と連れ去られた子どもの帰還」
の3項目に限定して協議をすることに。

つまり、ウクライナがもっとも重視してきた「ロシア軍の撤退」や「領土の回復」は扱わないことになりました。

また、直近でも、中国の参加問題および中国による「不参加圧力」をめぐって、ウクライナと中国が対立する場面も見られ、

https://www.youtube.com/watch?v=2I_huLxulew


開催前からすでに「世界平和サミットは失敗なのでは……」という声もささやかれたほどでした。

しかしそのような文脈において、マドンナが極めて大事な問題である「連れ去られた子供の帰還」に焦点を当てたメッセージを、世界平和サミット開催直前の時期に出してくれました。
大変に時期を得た、価値ある発信でした。

(なお「平和の公式」については、私も小文を寄せています。
もし「平和の公式」について詳しいことをお知りになりたいようでしたら、ぜひお読みいただけますと幸いです。)

マドンナが侵略開始以降、全くぶれずにウクライナを支持する姿勢をとり続けたことは、賞賛を浴びた一方で、

ロシアによる偽情報のターゲットにもなってしまっています。

私は、ロシアによる侵略に耐え続けるウクライナと、
そしてウクライナに寄り添い続けるマドンナの双方を、これからも応援し続けようと思うのでした。
その姿勢が、たとえ「ウクライナ応援団」などと揶揄され続けようとも。
これは、「不正な平和」を作りだし次世代に引き継いでしまわないための、原理原則と国際規範を巡る闘いなのだから。

揶揄を楽しむ人たちは、勝手に好きなだけ続ければよい。
私たちは、やるべきことをやるだけ、言うべきことを言うだけです。

ところで皆さんは、マドンナの曲はなにがお好きですか?
私は、やっぱり80年代のマドンナが好き。
アルバムならTrue Blueでしょうか。どれだけ聞いたことか。

True Blue発売当初、私は中学生。
父の仕事の関係でロンドンに住んでいたのですが、True Blue発売とほぼ同時に、当時のロンドン北部で唯一のお洒落買い物スポットだったBrent Cross Shopping Centreに駆け込んでカセット(!)を買い、家で聴きまくるのはもちろん、父が車でどこかに連れて行ってくれようものなら車内で連続でかけてもらいまくり、
ついに私以外の家族全員から「もうマドンナは飽きた…」宣言をされてしまった悲しい経験があります…

今でも聴き始めると永遠に聴けます。
当時の一番のお気に入りは(シングルの)True Blue。
私は部屋の中で一人でこれを何回も聴いて踊って歌う、不気味な中学生女子でした。
True Blueは今聴くと少々単調なところもあるのですが、それでもこのビデオのマドンナはとっても可愛くて、つい顔がほころんでしまいます。

うん、カワイイッ!

それ以外だとCrazy For Youも名曲。
曲も歌詞もよいではないですか…!

これからもマドンナのウクライナ関連発信には着目し、皆さんにもご紹介していきたいと思います。

なお世界平和サミットについては、6月17日のBS日本テレビ「深層NEWS」でもじっくりお話しする予定です。
(平和サミットに関して複数の出演依頼をいただきましたが、その多くに応じられず大変申し訳ありませんでした。また別の機会によろしくお願い申し上げます。)

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