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【祝!】ウクライナのEU加盟交渉正式開始決定(と出演のお知らせ)

嬉しいニュースが飛び込んできました。
昨夜(2024.6.14)、EUの大使級会合は、ウクライナとモルドバがEU加盟交渉を正式に開始することを決定。以下はEU議長国ベルギーによる発表。

フォンデアライエン委員長も、祝意のポストを。

私もコメントを書いておきました。

正式加盟交渉開始は6月25日になるとのことです。
この「6月25日」については、6月10日に出演させていただいた「報道1930」で、そのものズバリの日付を申し上げてしまったので、この日程が前後してしまったら申し訳ないな・・・と思って内心ヒヤヒヤしていたのですが、

・・・現在のところは6月25日ということなので、安心しました。

EU拡大プロセスは本当に分かりにくいと言われていますので、これまでに私が日本語で書いてきた解説で、手に入りやすいと思われるものをいくつかご紹介したいと思います。

【概説編】
森井裕一編『ヨーロッパの政治経済・入門[新版]』有斐閣、2022年

私は「世界の中のEU」という章で、拡大プロセスについて解説しています。わかりやすさを最優先して書きましたので、EU拡大ってそもそもなんでしたっけ…と思われる方はまずこちらから。

【ロシアによるウクライナ侵略とEU加盟問題】

① 東野篤子「なぜEU拡大は進まないのか」『三田評論』、2022年

ロシアによるウクライナ侵略が始まってすぐの動き・・・といいますか、ウクライナ侵略が「始まりそう」となったときのEUの対応(のひとつ)が、まずはウクライナのEU加盟プロセスを準備することだった、と申し上げたら驚かれる方もいらっしゃるでしょうか。
こちらは無料で読めます。

② 細谷雄一編『ウクライナ戦争とヨーロッパ』東京大学出版会、2023年

こちらがEU拡大ものに関して、私が書いたまとまったもののなかで一番新しいのですが、2023年12月の加盟交渉開始「原則」合意*はこの論考には入れられませんでした。
今回の加盟交渉「正式」開始への道すじも含め、どこかに書かないといけませんね。

*昨年12月の「原則」合意に関する情報は、たとえばこちら。

ロシアによる侵略に耐えながら、EU加盟という難題に取り組むウクライナ。本当にどれだけの負担がこの国にかかるのかと思うと、軽々しいことは言えませんが、ウクライナの人々が心から望む未来が早く訪れるよう、祈り続けるばかりです。

なによりも嬉しいことでしたので、今日はしばらくの禁酒を破り、ウクライナのお友達にいただいた「自由のブレンド」を飲んでしまおうかな…と思ったのですが…やはりそれはウクライナに本当の意味での平和が訪れるときのためにとっておこうかな。

このワインは、EU加盟を目指すウクライナ、モルドバ、ジョージアのワインをブレンドしたもので

昨年1月に来てくれたウクライナの友人達が持ってきてくれたのを、大事にとっておいたのでした。
(彼女たちのことについては、以下のnoteでも書きました。このときのメンバーが2023年1月にも来てくれて、そのときにいただいたワインです)

でもやっぱり、もう少し寝かせておこうかな。

我が家のセラー、チラ見せ。
今、大変な状況にあるジョージアのEU加盟も、応援しています。

最後にお知らせ。
6月17日はBS日テレ「深層NEWS」でウクライナの世界平和サミットについてお話しします。
19日はニッポン放送「辛坊治郎ズーム」に出演し(16:10-16:30)欧州議会選挙等についてお話しします。

そのあと、ずっと楽しみにしていた出張に行ってきますので、6月中旬はメディア出演控えめとなります…
でも、note読者の皆様には、出張の様子をたっぷりお伝えしますね。

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