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大切なもの

自分の意志ではほぼ決められないもののうちの一つに、自分の名前がある。
この世に生を受け、気づいた時には自分の名前が決まっていて、一生を終えるまでその名前で過ごすことになる。

自分の名前を気に入っている人もいれば、気に入らない人もいるだろう。条件を満たせば、裁判所の許可を得、改名することもできるが、よほどでない限り、現実問題として名前を変えるのは難しい。

かっこいい名前ですね。

子育て世代、あるいはこれから生まれる予定の世代から、私の名前は、そう言われるケースが多い。
読み方が三文字で、最後に「と」が付くからだそうだ。

調べてみたら、確かに2023年の一位が「はると」。
他にも「みなと」や「ゆいと」など、「と」で終わる名前が多い。

ところが、私自身、物心がつき、親から名前の理由を聞かされて以来、自分の名前が非常に気に入らなくなった。
もっとかっこいい名前がよかったのに・・・と、特に10代の頃は自分の名前を発声すること、フリガナを書くこと、それらに抵抗があった。

だが、今となっては大して気にもしない上、こうしていつの間にかかっこいい名前の部類にも入っている。

親とて、仮にも自分の子供、必ずや何かしらの思いを込めて名付けるはず。読みにくいや書きにくい、かっこいいやかっこ悪い、もしかしたら様々な理由で自分の名前を気に入らないとしても、大切なものだ。
一生大事に使うことだと思う。


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