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何のために生きているか

新宿。
言わずと知れた、日本一のターミナル駅。
高層ビル街から歌舞伎町含めた歓楽街まで、街としても日本最大級だ。

この新宿、都内にもう一ヶ所ある。
葛飾区新宿という所で、「しんじゅく」ではなく「にいじゅく」と読む。
最寄駅の金町駅から歩いて10〜20分のエリアで、大雑把にいえば、何もない住宅街である。
同じ新宿でもまるっきり違う街だ。

その「にいじゅく」の中心部に、新宿交通公園というのがあり、ミニSLや実際のバス・消防車など乗り物がたくさんあり、子供達の人気スポットとなっている。
その公園からだいたい20分ぐらい歩くと、柴又帝釈天に着く。

柴又は、『男はつらいよ』のフーテンの寅さん一色と言っても良いが、帝釈天とその裏の山本亭、江戸川の川べりと、静かで落ち着く場所もあり、なかなか行きづらい場所ではあるが、暑さが落ち着いたら、また歩いてみようかと思う。
江戸川の土手に立ち、広い川を見ていれば、日頃のちっぽけな煩悩など、吹き飛んでしまう。


「あぁ、生まれてきて良かったなって思うことが何べんかあるじゃない。そのために人間生きてんじゃねえか」
人間は何のために生きているのか、との問いに対するフーテンの寅さんの答。

果たして、そんな事が何べんかあったのかどうか、これからあるのか、私も生まれてきて良かったと思える生き方をしてみたいものだと思う。

「ま、そのうち、おまえにもそういう時がくるよ、な?ま、がんばれ」
そう言って、寅さんは柴又駅に向かった。


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