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数年ぶりに段ボールを開けたら

数年前、テレワークが定着し、それまであった社員一人一人のデスクがなくなった頃、会社にある私物すら置く場所がなくなった。
どうしても会社に置かざるを得ないものだけ、段ボールに詰めロッカーに収納した。
ところが、そういう物に限って、二度と開けることなく、数年間熟成された状態になった。

そして今日、そういえばアレはどこいったかと、過去の調査資料を探すべく、段ボールの数年ぶりのご開帳となった。
開けてみたら、とりあえず突っ込んだ感満載のグチャグチャぶりで、これが全部、渋沢栄一の顔写真入りだったらいいのにと思うほど、紙が詰め込まれていた。

一つ一つ上から探したのでは効率が悪い。
いったん全部出して、手当たり次第に探すことにした。
すると、ビニール袋に包まれた、紙一枚しか入っていない薄い何かが出てきた。
裏返しにしてみたら、10年前のものが出てきた。

よく覚えていないのだが、確か誰かからの頂き物。
決してマニアではないのだが、なぜか頂いた。
そしてすっかり忘れていた。
封も閉じたまま、中味もそのまま。

調べてみたら、2026年までに使わないと失効するらしく、かといって、使うのももったいない気がするし、使わなくても困らない。
このままの状態で保存しておくべきか、失効するぐらいなら使うべきか、本来探すはずの資料などすっかり忘れ、けっこう真剣に悩んだ。

未開封の初代iPhone が、数千万で落札されたのが昨年。
あと40年経って、150周年の頃、これがどんな価値になるのか、それも見たい気がする。
「Suicaなんて、そういえば使ってたよなぁ」
そんな時代になっているはずだ。
もっとも、この世にいるかわからないが。

誰か何か妙案があればご教示いただきたいものだ。


東京駅開業100周年記念Suica





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