自律神経の乱れがすべての原因
1.自律神経失調症について
現代人は交感神経と副交感神経がアンバランスとなり自律神経失調症を発症するリスクがきわめて高いです。
精神疾患を抱える患者数は年々増加の一途をたどっており平成26年度で392.4万人。
そのうちの72.4万人が自律神経失調症などの『神経障害』を引き起こしているとされています。この数は実態としての患者数なので潜在的な予備軍を含めると約10倍の720万人程度となります。これは日本人の約5パーセント以上の方が発症しているか予備軍という形になります。(厚生労働省調べ)
2.原因は?
まずはこの自律神経系の作用から知っておく必要性があります。
交感神経・・・闘争と逃走の本能と言われている。この二つが究極に交感神経優位状態ということです。どちらとも『死』を意識することになるからです。
闘ってどちらが勝つのか。ナイフなどで追いかけられて逃走している状態。当然ながら興奮しています。そうです。つまりはこの興奮している状態を交感神経優位状態といいます。この二つは究極になってしまうので極端な例ですが、以外にも仕事中、商談中、気の合わない人といるとき、出勤中、初めて行く場(飲み会、食事会など)は常に交感神経優位状態になっています。
【交感神経優位状態なときにおきること】
消化の抑制、睡眠抑制、呼吸の乱れなどがおこります。
副交感神経・・・脱力、リラックスの状態
現代人はこの状態にもっていくのが下手だと言われます。家にいても脱力、リラックスできない。っていうことにもこころあたりはありませんか?
【副交感神経優位状態におきること】
活発な消化、睡眠誘発、深い眠り、深い呼吸などがおこります
3.自律神経のバランスのとりかたについて
アンバランスによって自律神経失調症が発症するためバランスのとりかたが最重要になります。
このバランスさえとれれば発症することはないので簡単なのですが、上手にとれないから困ってしまいます。仕事は忙しく大半の時間を費やす方が多いでしょうし、休日もなにかと動きがあることが多いはずです。
つまり、現代人は圧倒的に交感神経優位状態にあるということになります。逆に副交感神経優位状態が足らないということになりますので、こちらを積極的に優位状態にしていく必要があります。しかし積極的に優位に簡単にできるなら無理はありません。脱力やリラックスができないのがある意味で現代病ということになります。
4.なぜできないのか?
一言で言うならば切り替えがうまくないからです。心の切り替えです。名の通り自律神経という神経ですから心から脱力、リラックスしないと体も脱力、リラックスができません。
現代医学では心と体を切り離してしまいがちですが、心とは物理的にいうと『脳』であり、当然ですが脳は体の中にあります。そのため悪くいえば脳を騙してでも脱力、リラックスをしていかねばならないのです。
騙してでもというと語弊があるかもわかりませんが、。繰り返しになってしまいますが現代人は多忙です。忙しい状態になれば交感神経優位状態が否応なしにも続いてしまいます。だからこそ故意的に副交感神経優位状態をつくる必要があるのです。
それができなければ一生自律神経失調症予備軍になってしまい。疲労感、倦怠感、虚無感からは解放されません。この辺ものちの章で述べていきます。
5.一番簡単な方法は?
私がオススメする一番簡単な方法は筋トレです。
一般的に筋トレは力をめいっぱい使っていくので交感神経優位状態になるのですが、脱力のやり方、呼吸のやり方がわかってくると、自律神経が整えることが可能になります。
『自律神経を整える脱力に特化したトレーニング』
これが比嘉式スーパートレーニングメソッド(以下、HSTメソッドに省略)になります。
2019.05.08.自律神経の乱れがすべての原因