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#4 さてどうやって病院に連れて行こうか!

母はやっぱりおかしい!と確信しましたが、
すんなり病院へ行くと言ってくれるだろうか。。

その時期、世の中は「コロナ禍」
緊急事態宣言や外出自粛など、特に高齢者への呼びかけが大きかったのに、母は平気な顔で「公民館まで行ってくる!」と言って、用も無いのにでかけます。

その内、近所の友人宅にも頻繁に行くようになり、
それを家族に叱られるようになると、家に誰もいなくなる時間を見計らって親戚や友人宅に出かけます。
更には、車が無いからと、「買い物行こう」「〇〇に連れて行って」など、周りの人たちを振り回すようになりました。

その内、母に振り回されている人たちからは、心配とクレームの電話がかかってくるようになり、
私は役場の福祉課が先か、病院が先かと考えていましたが、
そもそも母は長年、民生委員を努めていたこともあって、その手の管轄には詳しく、社協への相談や認知症を扱う病院の名前を出すと、
案の定「なんでよ!」と言って拒みました。

やっぱりね。。

そこで、母が足のしびれとめまい持ちだったので、私はそこを利用して連れ出そうと病院を探しました。
そしたらなんと!
「頭痛やしびれ、物忘れなどの脳神経内科の専門的な診療」とうたっている病院があるじゃないですか!しかも遠くない場所。奇跡!

母には「足腰の神経とめまいは関係あるみたいで、それを専門にしている病院を見つけた!」というと、
ちょっと拍子抜けなぐらいすんなり「行く」と言ってくれて、病院に連れて行くことができました。

そこでいろいろな検査を経て、「前頭側頭型認知症」と診断されるわけですが、通院は長くは続きませんでした。

その頃はまだ母も意思疎通はできていたのですが、先生とのコミュニケーションがあまりスムーズにいかず、特に治療があるわけでもないので、そのうち母が行きたがらなくなりました。

今日はココまで。


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