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"旅する"理由と"旅を広める"理由

2年ぶりの海外に来て改めて考えた。「なぜ旅をするんだろう?」「なぜ旅を広げるんだろう?」"旅"に毎日向き合っているからこそ、時々自分がなぜ旅をしているのかわからなくなる時がある。灯台下暗しのように。2年ぶりの海外。ベトナムのカフェで執筆する僕が旅する理由と旅を広げる理由。しばしお付き合いください。

"旅する"理由

これは毎日考えている。旅する理由。旅に理由なんてなくていい。そりゃそうなんだけど、自問自答を繰り返すとなんで旅に出たのか、旅に出た理由が誰しもあるはずだ。

結論、僕が旅する理由は「ホンモノ」を感じるため。
すごくシンプルで自分自身でもしっくり来ている感覚。

メタバースなど仮想空間の発展性が議論されているけど、僕はやっぱり"リアル"の価値って高いと思う。むしろ、リアルの価値が上がっていくと思う。

実際に今回の旅に来ても、東南アジア独特の匂いを感じて、「うわ〜海外きたな」と高揚感に浸った。それも匂いという単体ではなく、耳から聞こえるバイクのクラクション、客引きする商店のおじちゃんおばちゃんの声、ベタッとした湿った空気感など五感全てを使って感じるからこそ、わかる感覚である。


僕の大好きなUSJを復活させた、株式会社刀の森岡さんだって、リアルを追求するテーマパークを沖縄に作ろうとしている。

そう。

リアルの価値は高いし、リアルだからこそ「ホンモノ」を感じられるのだ。

だから、僕が旅に出てリアルを感じる。つまり、本物をこの目で焼き付け、この足で踏みたい。ベトナムのボコボコの舗装されていない道もいい。飛行機の上から見る熱帯特有の入道雲もいい。

とにかく、ホンモノを感じて、感性を豊かにしたいから僕は旅をします。


"旅を広める"理由

メコン川ツアーで起こった衝撃の出来事

旅を広める理由は、もっと奥深い。
今回のベトナム渡航で、僕が旅を広める理由の核心を突く出来事があった。

ベトナム渡航3日目にいった、メコン川ツアー。ツアー参加者が乗り合いバスに1時間半ほど揺られてメコン川クルーズに行くのだが、その車内で起こった出来事が、僕にとってはとても衝撃的だった。


ツアーガイドさんのノリノリな自己紹介の後、参加者の自己紹介が始まった。まずは、僕たち日本人グループの自己紹介が終わり、次のグループに行ったとき、

「フロム ロシュアー」
んん?ロシア出身!?あのロシアあああああ。

周りの人は何もなかったかのようにしていたし、僕も何もなかったかのように装ったけど、正直、心の中ではびっくり仰天驚いた。

世界で注目されている戦争の当該国で、しかも世界から冷ややかな目で見られちているロシア人がメコン川ツアーに来ていたのだ。その方は、インドネシア人の方と結婚していて、ご夫婦でのツアーに参加していた。

戦争のことは聞かなかったし、他のツアー参加者も誰も気にしていなかった。

ここで伝えたいのは、ロシア人批判ではない。

こういった光景が当たり前に起こるのが旅である。同じ車内には、アメリカ人も乗っているし、オーストラリア人もベトナム人も乗っている。アメリカとロシアなんて40年前は当たり前に戦争をしていたわけで、今もウクライナ問題で対立している。

この光景を見て何を感じるかは人それぞれだと思う。それでいい。

けど、戦争しているロシア人が乗っていても何も変わらない車内。
これを見てほしい。経験してほしい。

これが国連の交渉の場だったら、ロシア人以外はバスから降りていたかもしれない。首脳会談だったら、どちらかが殺されているかもしれない。

メディアやSNSの情報だけを切り取って判断するのではなく、こういった状況を理解する。知ることが大切である。


旅を広める=世界平和

ベトナムだって、ベトナム戦争が起こって無惨な姿になったことがある。その歴史的背景をみなさんは知っているだろうか。なぜベトナムが社会主義の国になったのか、なぜホーチミン市というのか。

旅を広める理由は、こういった世界の問題に対し、一人ひとりが「理解しよう」というアクションをすることが大切である。

だから僕は旅を広めたい。価値観を広げる、世界を知る、視野を広くするということが積み重なって世界の諸問題を解決することにつながると思うから。つまり「旅を広める」ということは世界平和になるということでもあると確信している。


だから僕はこれからも旅をするし、旅を広める。
そして、旅する仲間と旅を広げる仲間を増やしていきたい。

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