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BackpackFESTAを"満席"にしたいワケ

降り立った場所は、日本から8時間も離れていた。機内で座席前方に設置されているディスプレイのゲームに興奮し、いつ寝たかもわからない。あっという間に異国の地に着いた。

父と2人で自転車にまたがって、森の中で湖を見つけた。ショッピングに訪れたアウトレットでアイスを食べていたら、野生の熊がアウトレットに露わてた。
コネクティングルームの部屋で食べた朝ごはん。隣の部屋にいるじぃちゃんとばーちゃんとしたかくれんぼ….

今から17年前。初めて経験した海外。カナダだった。

それから、月日は流れた…。

夢中

今、僕は「旅」に夢中だ。旅が好き、旅で出会う人が好き。旅の経験が本当に大好きだ。初めて行ったカナダ。4歳の時の記憶なんてほとんどない。けど、確かに今、僕が旅に熱中しているのは、その経験があったからだと思う。

人に恵まれ、環境に恵まれ、人生百年時代と言われる中の貴重な青春時代を「旅を広めること」に夢中になっている。

憧れ

2021年、7月に就任したTABIPPO学生支部代表。2年前、TABIPPOに出会ってから憧れていたポジションだった。かっこいい、俺もやってみたい。たったこれっぽちの厨二病みたい理由だったかもしれない。

けれど、もうそのTABIPPO学生支部代表もあと2週間で終わりだ。

なぜ、旅が好きになったのだろう。なぜ、TABIPPOが好きになったのだろう。そんな理由なんてどうでもいい。

ただただ、生きていて楽しい。

正直、毎日、忙しい。ゆっくり休んで、彼女と旅行に行って、Instagramでちょっとカッコつけて…そんな日常も選べたはずだ。

でも、僕は絶対に人生をもう一度やり直せるとなったとしても今の人生を選ぶと思う。そのくらい充実している。

"満席"にしたい

憧れていたTABIPPO学生支部の代表として、どうしても成し遂げたいことがある。

BackpackFESTAの満席だ。

なぜ、満席にこだわるのか、満席は自己満じゃないのか。そんな声も聞こえてくるかもしれない。けど、どうでもいい。

満席。そこに価値があると僕は本当に信じている。

思えば、3年前。僕は、高校球児だった。毎日、朝から晩まで野球のことを考えていた。なぜここまで野球のことを考えれられていたか。

満席の観客の中で自分のプレーを見て欲しかったからだ。

アルプススタンドからの歓声、仲間の心のこもった拍手、祈るように見つめる保護者。グランドからはその全てが見える。

そして、その視線は一つのボールに全て向けられる。

この感覚が本当にたまらなかった。自分が人生の主役でヒーローだ。そう思えたし、努力の先には本当に大きな大きなご褒美が待っていることも実感できた。

球場が揺れた


満席にしたことないから….

BackpackFESTAは、僕たち、TABIPPO学生支部は完全なる裏方である。当日、ステージに立つメンバーは限られている。

けれど、「満席」を作り上げた成果、満席のお客さんの前で堂々とプレゼンをする世界一周コンテストの参加者たち。

その姿を目に焼き付けてほしい。


満席は自己満足かもしれない。満席は、単なる成果のひとつかもしれない。

けれど、満席にした事実とその達成感と気持ちよさは、満席を経験したものにしかわからない。


旅と一緒だ

満席にしたい気持ちは、旅と似ている。

見たことがない景色を求めて、旅をする。
食べたことのないご飯を求めて、旅をする。
出会ったことのない人を求めて、旅をする。

満席を見たことがないから、満席にする。


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