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【台湾中国語】ある意味繁体字学習者だけが使えるギャグ?/日本の漢字⇆繁体字これだったのね!をざくっと16こ紹介

台湾で使われる中国語の漢字は「繁体字」
中国大陸の「簡体字」は個人的には簡易的すぎてむしろ分かりづらいと感じるほどです
繁体字は日本の漢字よりも少し難しく、似ているものもあれば点やはらいなど少〜しだけ微〜妙に違うもの、全く違うものもあります

台湾で中国語を勉強していて、最近こんなにも手で紙に漢字を書いた記憶ないなと言うほど書くのでむしろ日本版の漢字の方がふと書けなくなる現象がたまにあります(笑)


どれだけ日本で漢字書いてないんだ …
中国語を勉強中に言われる小ネタ、シェアしたいと思います!

日本語の「走る」
中国語では「走」だけでは“その場を離れる”という意味に変わってしまい
「走る」要素は全く残っていません


中国語の走るは「跑(ㄆㄠˇ/paˇo)」
歩くは「走路(ㄗㄡˇ ㄌㄨˋ/zoˇu luˋ)」です

台湾で使われる繁体字で下のような「步」は“一歩などのステップ”や“散歩”などの意味ですが、一方で日本語のような「歩く」意味はありません
足動かしてるのはイメージとして全部共通してますけどね
しかも、よく見ると同じなようで同じじゃない
“止める”の下の部分は“少ない”ではないんです
なんとなく書いていると、癖でシュッと書いちゃうんですよねえ(笑)
まあ感じの原型残ってるだけまだマシか…

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さて、この走る歩く…一連の内容でよく言われる笑い話があります
台湾でしか言われないので大陸の方では話を出しても笑いどころが伝わらないはず!

“歩く”を「走路」で覚えて、その流れで“走る”を「跑路」で覚えた人がいたそうで、会話の中で使ったら台湾人にゲラゲラ笑われたという話。
本気でとってしまう台湾人だとちょっと怪しい目で見られるかも?

実は、台湾で「跑路」は“夜逃げ”の意味になるんです

(正解)・今中山路を走ってる:我在中山路上跑步

(間違い)・今中山路を走ってる:我在中山路上跑路
→今中山路を夜逃げしてる

夜逃げをおおっ広げに宣言?みたいになってしまうので要注意です

「跑路」は夜逃げだけど、漢字をひっくり返した「路跑」はマラソンの意味で、きちんとあるんです

ややこしや〜

私は台湾にくる前に中国語知識のない状態から入ったので、まずは見たもの全てを記憶していくスタイルだったのですが、単語の記憶に必死になっていて、ふ、と熟語の意味を考えたときに「あ〜日本の漢字はこれだったのか!」と気づくものばかりです

日本の漢字が思い浮かぶと漢字の意味も入りやすいかなと感じています
その中でも、違いすぎて特に気づかなかったものを幾つか挙げてみます!

その1:日本の漢字「会」/繁体字「會」

会員カード→會員卡
社会→社會
会議→會議
機会→機會

その2:日本の漢字「画」/繁体字「畫」

画面→畫面
画家→畫家

その3:日本の漢字「広」/繁体字「廣」
これは日本人の名字にもまだありますね

広場→廣場
広告→廣告

その4:日本の漢字「礼」/繁体字「禮」

礼儀→禮貌
プレゼント(お礼の品)→禮物
礼服→禮服

その5:日本の漢字「児」/繁体字「兒」

児童→兒童
女の子ども→女兒

その6:日本の漢字「写」/繁体字「寫」

描写→描寫
手紙を書く→寫信

その7:日本の漢字「証」/繁体字「證」

学生証→學生證
許可証→許可證

その8:日本の漢字「衆 」/繁体字「眾」

観衆→觀眾
民衆→民眾
公衆電話→公眾電話

その9:日本の漢字「処」/繁体字「處」

係員のいるところ→服務處
利点→好處
処理→處理

その10:日本の漢字「対」/繁体字「對」

一対一→一對一
反対側→對面
私に対してみたら→對我來說

その11:日本の漢字「体」/繁体字「體」

体育館→體育館
身体→身體
体験→體驗

その12:日本の漢字「関」/繁体字「關」

扉を閉める:關門
関係:關係

その13:日本の漢字「団」/繁体字「團」

音楽グループ:樂團
(旅行)ツアーで行く:跟團
サークル、部活:社團

その14:日本の漢字「変」/繁体字「變」

変化:變化
変える:改變
変態:變態

その15:日本の漢字「済」/繁体字「濟」

経済:經濟
救済:救濟

その16:日本の漢字「双」/繁体字「雙」

1組の箸:一雙筷子
偶数月:雙月

ざっと紹介してみましたが、中国語の起源は中国や台湾のはずなのに、日本に伝来したら意味や形が変わるって面白いなあと感じたり。その土地にあった(?)スタイルになるって事ですね〜


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