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自伝小説 ままごとかあさん4 3歳半健診(4)

面談がはじまった。

ワタシはなんてバカな事を

問診票に書いてしまったんだろう!

娘の健診なのに場違いな!

あ〜もう!

無かったことにしたい……

完全にプチパニック状態になっていたワタシ。

アタマが思考が働かない。

何を聞かれても

「はい。そうですね」

としか言えなかった。

面談担当者と娘の

会話や積み木を使ったクイズは順調に進み

「娘さんには何も問題ありませんね」

と言われた。

そして

「最後に

お母さまが発達障害かもとのことですが

だいぶ待ちますが

詳しい保育士と話しをして行かれますか?」

と言ってもらえた。

…が、

たくさんの人が相談してるなら

ワタシ程度が時間を取らせるのは申し訳ない。

と瞬時に思う。

「いいえ。今日は止めておきます」

と口から出てしまった。

「そうですか。

何かあったらこの機関に

相談してみてくださいね」

面談担当者は親切に

発達障害支援機関のチラシをくれた。

ワタシは一刻も早くこの場から出て行きたかった。


ロビーに出ると

仲の良さそうなママ同士で

おしゃべりが盛り上がっていた。

下駄箱で

「ひとりで靴がはけて偉いね」

と施設の掃除のおばさんが娘をほめた。


ワタシひとり何でこんなに重いんだろう…

とても惨めだった。


つづく



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