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自伝小説 ままごとかあさん3 3歳半健診(3)

「明日の健診で発達障害のことも相談してみるね」

‘’はったつしょうがい‘’

と言葉に出すのが酷くためらわれ

やっとの事で夫に伝えた。

「いいかもね」

軽い感じの返事。

全く重く受け止めていないようだ。

対するワタシも

「そうだね」

と軽く応じる。

言うのをためらうくらいに

重く感じているのに

平気な振りをする。


夫に娘の事を相談しても

Googleで検索すれば調べられる

育児のノウハウをプリントして渡されるだけ。

ストレスが募り

育児を助けて欲しいと手紙を書いても

夫が関わってくることはなかった。


夫が勤める会社の資格試験があったり

課長に昇進したり

義父が亡くなり家の仕事が忙しくなったりと

実際に夫を頼る状況ではなかった。


夫は頼りにならない。

ワタシが何とかしなければ。

人に頼れないワタシが強化されていった。


迎えた3歳半健診。

いつも娘はお昼寝している時間。

グズらないかな?

お漏らししないかな?

プラス問診票に書いた

‘’私の実母が発達障害かもしれず相談したい‘’

が気になり

ワタシの内側は不安と緊張の嵐だった。

「次の方どうぞ」

面談によばれると緊張はピークに達した。


つづく

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