見出し画像

格ゲーというかスマブラのオンラインスイスドロートーナメントに参加したら思いのほか良かった話

【この記事は大体5~8分くらいで読めると思います。】

Hietと申します。
元裁判所職員です。個人的に自己紹介が長いnoteを見るとイライラするので自己紹介はこの辺にしておきます。

スイスドローは参加者がみんな楽しい夢の形式(運営は辛い)

「スイスドローってなんだよ」って人のために軽く形式を説明します。

画像9

「なるほどわからん」という人もいるかもしれませんがざっくり言うと本当に上記の通りです(詳しい説明はコチラ
スイスドロー最大のメリットは特徴と同じく、「全員同じ回数試合をすること」です。
いわゆる「トーナメント」という単語でよく皆さんが思い浮かぶのはシングルエリミネーショントーナメントです。分かりやすいので今後はそのシングルエリミと比較を沢山します(別に嫌いなわけじゃないです。運営楽だし。)

画像9

このトーナメントは半分の人が一回戦で散ります。仮に512人規模だったら256人が、256人だったら128人が、勝つために勇んで大会に出たものの、一勝もできずに帰るわけです。

画像9
画像5

多分みんな言ったことあると思います。

ちなみに格ゲー界隈で人気のダブルエリミもなんだかんだで4分の1が一回も勝てません。

わざわざ予定を入れて出場した大会が「一回負けて終わり」というしょっぱい結果で、それを何度も繰り返すと流石に心が疲れてしまいますよね。

「何度も負ける方が悪い」という人がいますが、そのスタンスでいくとこの対戦ゲームが飽和している時代、新規が定着しなくてゲームが廃れます(少し考えれば分かると思います)。

じゃあ対戦数が多いと何が嬉しいかという話になります。

スイスドローで良かった点①:一勝できる

理論上、スイスドローで一勝できない人は1人のみです。ちょっと試しに8人でやった場合の検証をしてみましょう。

画像7

こんな感じです。人数が増えるとその分回戦数が増えるので最終的には全勝1人、全敗1人になります。大会に出て一勝すると「何の成果も無い」とは言い難いんじゃ無いでしょうか?だって勝利という成果が既にあるではないですか。「次はさらに一勝多くするぞ」という目標も立てやすく、そもそものゲームに対するモチベーションに直結します。

スイスドローで良かった点②:大会の試合が多く経験できる

大会の試合というのは普段の野試合と違って特別なモノと言えます。そんな試合を何度も行えるのは非常に良い経験になります。引き合いにシングルエリミネーションを出してみましょう(何度も言いますが嫌いではないです。運営楽だし)
毎回TOP4に入る強い人(強者)と毎回一回戦で負けてしまう人(弱者) がいるとします。例えば64人のシングルエリミだと強者は5回試合をします。対する弱者は1回です。同規模の大会に両名が5回参加したとすると...

画像8

強者は25回試合。弱者は5回試合です。もう分かると思いますが、大会の試合経験と言うのは強者と弱者に露骨に差が出ます。弱者が数的に強者並みの経験をするには強者の5倍大会に出る必要があります。
対するスイスドローは64人規模だと6~7回戦が推奨対戦数です。強者と弱者関係無く6~7回です。誰でも6~7回大会の試合が楽しめるのであればお得でしかないですよね!

スイスドローで良かった点③:知り合いがいっぱいできる。

大会で対戦するとそれだけで対戦相手との関係が生まれます。
キングダムの龐煖みたいな人じゃない限りは誰かと切磋琢磨プレイしながらじゃないと強くれないと思います。先のシングルエリミとの比較した通り、ここにまた強者と弱者の間で差が出ちゃいますよね。スイスドローだとこれも解消されます。

対戦した相手と必ず仲良くなれるかは一旦議論から外します。

龐煖木をなぎ倒す

山で修行するキングダム最強のコミュ障、コミュ障だけどここまで強いと誰も文句を言いません(文句言うと殺されるし)

スイスドローのデメリット

そんなんスイスドローし得やん!という人のためにデメリットもお知らせしておきます。以下は僕が考えるデメリットなので他にもあると思いますが大体こんなもんだと思います。
①運営が面倒
スイスドローはシングルエリミネーションと違って最初から最後まで人数は変わりません。ちょっと試しに256人の大会の人数進行をグラフ化してみましょう。

画像6

ウケますね、どう見ても倍以上大変です。

解決策としてはツールの導入が考えられます。後述します。

②順位計算が煩雑
スイスドローは2位以下に勝ち数が同じ人が複数人出てきます。その時の決め方は大体以下の通りです。優先順位に並べており、比較したものが同率だったら下位の基準で比較します(追記:大会によっては③と④が入れ替わることもあります)。

①勝ち数で比較
②強い相手と戦ってきたヤツが偉いのでその比較
③善戦したヤツが偉いのでその比較
④善戦した相手と戦ってきたヤツが偉いのでその比較
計算根拠については「スイスドロー タイブレーカー」とかでググってください。

こんなん運営で計算できるわけねえだろ馬鹿かって思うかも知れません、僕は思います。
これまた解決策についてはツール導入です、後述します。

③スイスドローだけで終わった場合、順位に満足感が得られにくい
これは2パターンあるので分けて書きますね。

Ⅰ:1位になるには結局全勝しないといけない
大会に出るからにはもちろん優勝を狙うのが男の子です。

画像7

徳川さんもこう言っています。地上最強を目指して何が悪いっ
(※もちろん女の子も大会に出るからには目指して全然問題ないです。)

でも全勝が1名になるような回戦数で組まれているとなると、一度でも負けたら1位の芽はなくなることになります。優勝しかみてない人にとっては萎えぽよもいいとこです。

Ⅱ:2位以下の順位に納得感が得られにくい
上記のよくわからん計算方式により(ちゃんとしてますよ!)、2位以下は「戦ってもないのにこいつより下なの?」とか、「あいつ俺と戦ってないのに優勝なの?」という疑念が湧きがちです。

このデメリットの解決策としてはスイスドロー上位〇名を決勝トーナメント(シングルエリミ等)に進出させるなどがあります。

(解決策を実施すると1位の人がアレな気がしますが、日本国は民主主義です。最大多数の最大幸福とか公共の福祉ということで自分を納得させましょう。)

デメリット解決のためのツール

今回参加した際に使用したツールですがTonamelというものがあります。

このツールはトナメ表の対戦カードに選手がアクセスするとチャットページが開き、やり取りができます。何かトラブルがない限りは試合開始から結果報告まで全て選手間で完結します。
先述したスイスドローも実装されており、よくわからん計算も勝手にやってくれます。

サービス開始当初から使っていて僕自身結構フィードバックもしているのですが、非常に使いやすいツールとしての仕上がっていると思います。
ちなみにタイトルで「思いのほか良かった」とか書いてて「こいつ何様やねん」と思った人もいるかも知れませんが、参加したトーナメントは私が自分で運営しています。選手兼運営です。
今回、テスト的に自分で主催しつつも参加してみたのですが、小規模ながらきちんとできたし、何より選手としてのUXも良かったのでnoteに書いてみた次第です。
運営として大変なのは何かトラブルがあった時と事前準備です。事前準備がしっかりしてないと結局何から何までやってあげなきゃいけない必要が出てきます。とはいえ最初から完璧に準備もできるはずもないので、まずは小規模で開催してみてはいかがでしょうか。

終わりに

少なくともこの一か月、都内はオンライン環境が主流になります(個人的にはもっと続くと思っていますが)。
シングルエリミ大会が活発に開かれているのを僕のTLでは観測しますが、せっかく参加してくれたプレイヤーにより良いUXを体験して欲しいという思いからこのnoteを書いています。
このnoteを見て「スイスドローやってみようかな」「スイスドローの大会やってくんねえかな」と感じる人が1人でも増えてくれたらうれしいです。
基本的に僕が大会を開くとしたら今後もスマブラがメインになるかなあと思っています。このnoteのインプレッションが増えれば大会を開くモチベになるので拡散お願いしますw

今回はスマブラで言及しました。とはいえその他の対戦ゲームでも遠隔でやり取りをしてオンライン対戦ができるゲーム(ないほうが珍しいですが)なら色んなやりようで大会自体は開けると思います
こんなに文字数多く書くつもりもなかったのですが、画像を仕込んだりしてたらこんなんなっちゃいました。ここまで読んでくれてありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?