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小説の付箋本つくったよ! 感想あれこれ

先日、小説の付箋本を作成しました。ほら、しいたけ占いが、好きなものに全力で好きですアピールしていこうって言ってたから。嘘です。しいたけ占い下半期が出る前につくった。
ぶっちゃけるとけっこう大変でした! でもめちゃくちゃ楽しかった
次の機会があるかもしれんので、未来の私のために感想と反省を、小説の付箋本をつくりたいと思っているひとのためにアドバイスを残しておきます。


小説の付箋本って愛が重くない? 気持ち悪くない?

これね〜〜〜作成しながら1億回思った! でも『私の好きなあの作家さんは私からの愛を気持ち悪いと言うか? いや、そんなことはない(反語)』と自分に言い聞かせ続けました。もしかしたらキモいって思われるかもだけど、口にされることはないでしょう……知らんけど。
そもそも私は好きな作家さんに、学級通信か? という頻度でファンレターを送ってしまうタイプなので、気持ち悪いと思われるかもとか思うのはやめました。すでにキモいぞ。


小説の付箋本、どう作った?

漫画の付箋本をちらほらツイッターで見かけ、付箋本といえば半透明の付箋だろうという思い込みで半透明の付箋を使ったのですが、小説の付箋本で半透明の付箋使うとすっっっごく読みづらいです! 自分の書いた文字と本の文字が重なって、まあ読めない読めない……。
だからといって不透明の付箋を使うと、作中のどのあたりを指している付箋かわかりづらくなるというジレンマ。
そんなわけで3種類の付箋を使いわけました!

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(しゃ、写真が下手!)(ほっといてくれ)

半透明のフィルム付箋(@DAISO)
主に使ったのがこれです。作中の特定の文章にあてて、「かっこいい~」だの「この文章がめっちゃ好き」だの、「ここの○○は××だと思ってたのかな?」だの、ちょっとした感想やツッコミをさらっと書く程度に使いました。
不透明付箋(小)
感想をそこそこ書きこみたいときに。「ここの○○が××なのは、前巻の△△がこう影響しているのがわかって、□□だと思いました」みたいな書き方をするときに使いました。
不透明付箋(大)
がっつり書き込みたいときに。心ががつっと揺れ動かされたターニングポイントの感想や、章の変わり目、ラストシーンあたりに使いました。これに書く内容は普段ファンレターに書いてることとあまり変わらなかったな。レタセが付箋になっただけです。


どれくらい時間かかった?

当初の予定では休日3日間で終わる予定でした。蓋をあけてみたら、実際かかったのは休日5日間+仕事の日3日間の計8日間……。
ツイッターで実況していたので引っ張り出してみました!

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自分もBL小説を書いているので、最初は付箋をつけながら構成の仕方をメモって勉強していたのでした(途中で諦めた)。この時点で1日半くらいかかっています、たしか。

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このツイートの「自分の原稿してたら2万文字くらい書けたな」ってのは、おおよそ3日間くらいです(本気を出せば半日で1万文字書けるんですけどね……〆切に追われたときだけ)。
ちなみにこのあたりで、「一般的な長さの小説を選んでいたらもう終わっていたのでは?」と考えはじめました。めちゃくちゃ楽しいのに、終わりが見えない。でもめちゃくちゃ楽しい。楽しいからやめられない。
実は原稿と並走していたので死ぬほど焦っていました。

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完成だよ~~~~~~~!!!!!!!
8日間と書いていますが、実際の作業時間はおそらく10時間ほどだったと思います。
送付する前になって「やっぱキモいと思われるかもしれん」と不安になって、添えたお手紙にキモかったらすみませんって書いたような書いてないような。ランナーズハイで記憶があいまいです。


作業してみて

・付箋本は小説に向いていない
これは仕方ないです。仕方ないけど、漫画の付箋本のように「(比較的)気軽に送る」「作家さんがぱらぱらっと読んで楽しめる」という作りにはなりません。漫画だったら入れられるような「この汗のきらめき最高!」みたいな軽~いノリの一言が入れにくいのがつらかったな。

・付箋は複数種用意しよう
小説に付箋を添えると、どうしてもじっくりとした感想や考察が多くなりがちです。好きな文量を書けるように大きさの異なる付箋がいろいろあったほうが作業が楽になります~

・時間がかかることを想定しよう
予想よりかなり時間はかかります。私の予定が甘々すぎただけかもしれんけど。

・作者さんに「キモい」と思われるかも、と考えるのはやめよう
結局この感情が敵なんですよ!!!! 私も作業しながら愛が重いって思われたらどうしよう~って怖かった。
でも愛が重いって思われることよりも、愛が伝わらないことのほうが怖くありませんか? 私は怖い。愛が伝わらなくて、筆を折られることのほうが怖い。だから伝えられるときに、思いっきり好きですって叫ぶことにしています。好きです先生!!!!!!!!!!!

私の人生初の付箋本はこんな感じでした!
すこしでも参考になったら幸いです~みなさま素敵な小説ライフを! そして好きなひとには好きって言おうね!!


以下は完全な余談なので、お時間ある方だけどうぞ。

すこし前に話題になっていたこちらのnote、

作品を殺すのは誰か

お読みになりましたか? これに挙げられている作家さんは、私がとっっっても大好きだった作家さんです。ご本はぜんぶ追いかけたし、オンデマンドもちょっと読んでた。
でも、ファンレターを書いたことはなかったんです。一般文芸の作者さんにファンレターを送るのって、自分のなかで敷居が高くて。それをとても後悔しています。このnoteを読んでちょっと泣きました。
この作家さんは極端な例かもしれませんが、好きですって言われてつらい作家さんなんていません。たぶん。知らんけど。すくなくとも私の好きな作家さんたちは、好きって伝えれば素直に受け取ってくださる方ばかりだと思う。
だから、後悔しないように、誰のためでもなく私のために、好きって言葉は全力で叫んでいこうと決めました。
あと去年私の好きな商業BL小説のレーベルが立て続けに休刊になったのが胃にきてね~ショックだったね~~~。お金持ちだったら好きな作家さんの本を大量に買っておくことができるのに、しがない庶民のためにそれすらできません。せめて私の愛情が伝わりますように。

みんな、好きなものには好きって言おうね!(2回目)
ちなみに私は「言葉にはできないけど察してほしい」という感情はとっても傲慢だと思っています。言葉にできない感情は存在しないと同然だよ! 言葉にできないけど伝われ……って願って救われるのはBLのばちくそイケメン主人公くらいだかんな!
好きなものには好きって言おうね!!!!(3回目)

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