見出し画像

積読消化合宿したよ

(※びっくりするくらいまともな写真がなくて、下手っぴ全開の写真を中心にお送りします)

いきなりですが、私のモットーは『買わぬは一生の後悔、積むは死ぬ前の後悔』です。このご時世絶版が早いから、買わずに絶版を知って後悔するより買ったのに積んだままで読めなかったことを死ぬ前一瞬だけ後悔しようね~というのが私の教えで、そのせいか10年積んでる本がざらにある。ほら、商業BL小説って重版未定/絶版がびっくりするほど早いから。ね。ぽけっとしてる間にレーベルつぶれてるしね。つら。

さてそんなわけで、フォロワーズと積読消化限界合宿をしてきたよ! とっても楽しかったから忘れないように日記にしておきます~あとこれを読んだ誰かが積読への罪悪から解き放たれて商業BL小説たくさん買ってくれますように。

登場人物
私:積読消化合宿の言い出しっぺ。商業BL小説とスパイ系(?)小説が好き。いまは五條瑛に再燃している
Mさん:たぶんすっごく積読本多い。私の唯一の商業BL小説仲間
Rさん:私の数少ないミステリー仲間ではあるものの、好きなミステリーの方向性がまったく違う

1日目

移動日です。フォロワーが運転してくれ、車のなかであれやこれやと噛み合っているようでみんな好き勝手にしゃべっていて微妙にすれ違っているオタク特有の会話(知らんけど)をしながらやってまいりました、蓼科親湯温泉です。

画像3

画像4

どーん。

ロビー、これ、こんなん嫌いなわけないやん……。ウエルカムドリンクのりんごジュースをロビーでいただいたのち、お部屋に移動。お部屋はすずらん亭という、ホテル内でいちばんロビーから遠い&狭い部屋でしたが、この『ロビーからそこそこ歩く』というのがのちのちの私たちを救うことになります。

ちょっとだけ散歩しようかってことで、近くの大滝を見に行き、みんなして「自然のパワー借りる!」としばらく黙々とソシャゲのガチャをまわして(オタクやなぁ……)。私は単発ガチャで丸ちゃん先輩のURきてくれたので、大滝すごい。みんなここでガチャ引くといいよ。知らんけど。

画像7

さて、部屋に戻り最初に手を付けたのが、『夜をわたる月の船』(Holly Novels/木原音瀬先生)。

画像1

夜をわたる月の船 (Holly NOVELS) 木原 音瀬

これが選書ミスとなりましてのちのちに響きました。なんせノベルス2段組み+話が激重。ハイテンションの旅行初日にそぐわず(これは完全に私の責任による選書ミスです。この本はめっちゃおもしろいのんや)、みんなとハイテンションでしゃべる一方でこの本を読み進めるローテンションの落差について行けずに戸惑いました。で、結果的に時間がかかった。自業自得。

画像5

夕飯は和フレンチをベースにした山キュイジーヌ。おいしいごはんに話も弾む……と言いたいところですが、私たちの会話といえば下ネタの嵐。室内ではあれやこれやとスケベな話で盛り上がりますが、公共の場ではしゃべることがないので比較的静かです。黙々とごはんを食べ、30分間だけ無料で入れる貸切風呂に入り、本の続きを読み進めているうちに寝落ちしていました。

画像8

Mさんとお互いの積読本を見せあいっこしたんですが、お互いに(これ積んでたん……)って本が多くて笑っちゃいそうになった。この合宿で読もうね、と誓いました。

2日目

7時に起きて7時半から朝ごはん。9時からは読書が始められるようにしよう、と事前に話し合っていたので、健康的な生活の始まりです。

画像6

朝から豪華。おなかいっぱい。

前日に引き続き『夜をわたる月の船』を。なんとか午前中の早い時間に読み終わり、続いて『毎日晴天!』を。

画像2

毎日晴天! (キャラ文庫) 菅野彰

嘘やろ、読んでなかったんけ。まじか。って自分でも思います。なんで読んでなかったんやろ~~~読むタイミングを完全に失って10年積んでいました。すみません。新刊が出るたびにちゃんと買ってはいるから許して。

10時をまわったあたりから代わるがわる「眠い……」と仮眠をはじめ、ひっきりなしに誰かしらのスマホアラームが鳴ってました。

昼食。連泊者にはサービスで昼食を用意してもらえます。やったね!

画像9

ガレット。おしゃれ。ぱちぱちと火が燃える暖炉近くのソファで優雅に食べさせてもらいます。
昼過ぎにようやく着替え、近くにある伊藤佐千夫の歌碑まで散歩に。

画像10

帰ってきてロビーにてコーヒーを飲みながら読書。写真の奥にあるあれね、あれが暖炉です。ときおりぱちっぱちっと響く小さな音を聞きながらの読書、私の人生でいちばん優雅な読書タイムだった。ソファも座り心地よくって最高。

画像11

積読本を消化する、というのが趣旨であるはずなのに、Mさんの積読のなかに『黒羽と鵙目』を見かけて読み始めてしまいました。

画像14

黒羽と鵙目 (1) (花丸文庫) 花郎藤子

1巻と2巻をもってきてみえたので、そこまで読んだ。めっちゃ好み。文庫は2008年発売かぁ、まだ893ものがあれこれ出ていた時代や……。893ブームまたきてほしい。

そんでね、このホテルのなかには岩波文庫がずらーっと並べられた通路もあってね。

画像15

この通路の前でぽけーーーっと本を眺めるうちに、おもしろそうなものを見つけ手に取ってしまいました。

画像16

天才の心理学 (岩波文庫 青 658-1) E・クレッチュマー

これめーーーっちゃおもろかった! なんだか小難しくて途中で3度ほど寝落ちしましたが、楽しく読みました。そのうちどこかで手に入れたい。

画像12

夜ごはんは和食。おいしい。

うっかりしていて写真がないのですが、本棚と売店の隙間にとってもいい感じのデスクがあり、夕飯後はそこに座って過ごしました。秘密基地みたいなスペースでわくわくした。みんなは本を読んでて、私はぼちぼちやるか~と原稿のこと考えてました(しかしすべてボツになる)。

そこそこの量を食べるわりに動いていないので、さすがにやばいのでは、となりみんなでラジオ体操をしました。ラジオ体操できるかな、とか言ってたわりに音楽が流れ始めたらからだが勝手に動く。ラジオ体操ってすごい。

3日目

朝ごはん。

画像13

そして朝のラジオ体操。そしてそして読書。
この日は毎日晴天!シリーズの続きから。

あまりの眠気に耐えかね、早々にロビーに行って読書を続けました。人目があると寝られないからね。

画像17

画像18

やっぱ美しいわ……。
時間になるとお昼ごはんを持ってきてもらえます。至れり尽くせりとはこのことや。

画像19

おそば(写真をきちんと縦向きにする作業が面倒になってきました)
昼メニューは4つのなかから毎日好きなものが選べます。

親湯温泉の本棚のなかに、原田マハさんのこちらを見つけてぱらぱらめくったり。

画像21

たゆたえども沈まず (幻冬舎文庫) 原田 マハ

途中までしか読んでいませんが、おもしろかったのでちゃんと続き読みたいです。いま五條瑛先生の再読に夢中になっているので、それが終わったら。

…………と、ここまではかなり前に書いたんですがすっかり飽きてしまってこの日記を放置してました!
もうやる気が戻ってきそうにないので3日目ですが終わります! こんな感じで4日目と5日目もだらだら本を読みながら過ごし、最終日は帰りがてら鬼滅の刃の映画を見て(3人中2人がミリしら)帰りました。

積読消化合宿まじでたーーーのし!!!!
びびるほど本を読める。あと読み終わった直後に、「ねえこれ読んだ!? めっちゃあれがこうでそうでおもろかったんやけど!」と感想をマシンガンできます。最高。みんな積読消化合宿しよう(そして旅行業界を救ってください)。

私の結果はこちらです。どん。

画像20

待って、『黒羽と鵙目』の2巻と『天才の心理学』映しわすれよる……まあいっか……。
これプラス原稿(すこし)が4泊5日の成果です。

読了したうち5冊は自分のではなくMさんの積読タワーから抜き取って読んだやつやし、本はたくさん読めましたが自分の積読を崩した感はないです。ないけど、積読本減るの怖くってまた本たくさん買っちゃった。つまり結果的にはプラマイで言うとプラスです。あかんやん。

積読消化合宿第二回の開催がすでに決まっているので、それまでまた積読を熟成させます。待ってろよ合宿ー!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?