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雨の日はISO1000で撮影する(ポジ)

ポートレイト撮影する日の天気予報は雨
他の人を配慮してストロボ使えなそうな場所での撮影
画質を落としてISO1000で撮影も仕方なし
普通ならしょぼんとするんだけど
撮った画像の背景に映りこむ人物が少なくて良いし
雨の日らしく背景がくすんだ感じも
被写体を際立たせるのに良いだろう

「晴れの日にまた来たいな」
頬っぺたを紅潮させて彼女が言う
「晴れの日は人多いよ」
「そ・れ・で・も・!」
確かにロケーションはよかった
彼女のテンションも上がるのは当然だ
「じゃあ、晴れの日の撮影いつやろか」


「シフト見直してから返事する」
「それまで、他の人の日程入れないでね」
今は4月、5月のスケジュールはすぐに組まれた

今日の撮影がよほど楽しかったんだろう
またはロケーションが新鮮だったのか

もう少しだけ書き加えると
お互い忙しい社会人でしかも彼女は転職でストレス多感だ
雨の日で満足の出来なら
僕の得意な晴れの日はもっと楽しいはず
そう彼女に予感させたのだろう
多分、僕は自信持っても良い


会う度に綺麗になっていく彼女を撮ることが楽しいから
もっと上手くかわいくかっこよく綺麗にと思う
修行して勉強して彼女をリスペクトする

雨の日らしい良さが出たこの日ISO1000の撮影は
晴れの日のISO100の楽しさをも予感させるのだ