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ラノベを読むきっかけ

ラノベを読むようになった
自分の中のオタク方面からの嗜好性によるところもあったかもしれないが
きっかけは自分の活字離れの治癒のためだ


女房が亡くなり、コレクションの蔵書が残った
書棚の見えるところには『IQ84』とか『ハプスブルグの宝剣』とか『模倣犯』とかとかとかハードブックが鎮座している
女房の記憶を辿ろうとこの書を手にしたが、読む気が起きない
内容がどうとかではなく、僕の身体が活字離れしてしまったのだ


どうにかしたいと思い考えた末の結論が「ラノベを読む」ことであった
ラノベなら気楽に読めるだろう
レイヤーさんがコスしてる作品なら若干知識はあるから入りやすい
ただ、流行ジャンル?の異世界モノはどうにもついて行けない
ゲームを全くやっていない僕は初期設定や用語で躓いてしまうのだ
読むジャンルは分かりやすいラブコメになった
女房は重い話が好きだったけど、僕は何気ない「だからどうなの」みたいな純文学が好きだった
そういったこともあったのだろう


ラノベを読み始めて2年になる、活字離れしていた僕に日々の忙しい時間の中ではよく読んだと思う
今楽しみにしているラノベは5作品、それ以外でも気になったのは買うようにして読んでいる、積読作品もあるけれどそれも肥しだ


ラノベを読むことが楽しい今、女房の書庫になかなか手が出せないでいる
その理由はすでに活字離れではなく
ラノベそれぞれの世界観やエンターテインメントに魅かれて、読むこと自体が楽しくなっているからに他ならない
未だに女房の世界には入れない
「あんた、また寄り道してるんでしょ」と声が聞こえているのだが、生前の時みたいに眼だけ合わせて各々別のことしているのは確実だ