見出し画像

2024年5月1日の政治・時事ニュース 新興宗教化する日本の保守

今日の大きなテーマは「新興宗教化する日本の保守」というものです。最近アメリカのスピリチュアルムーブメントにハマっていて「豊かさへの追求」とか「波動」みたいな記述が増えているのはそのためです。

現在アメリカでは陰謀論が流行してます。これはディープスロートという悪魔がいてそれが我々を破壊しようとしているという前提に基づいています。いわばアメリカ的な二元論的な神と悪魔という関係を前提にしているわけです。そしてアメリカという有限の富を奪い去ろうとしているというような神話が生まれます。

このカウンターとして科学的な「ハイテクを駆使した多元民主主義(グレン・ワイル)」というような考え方があるわけですが、スピリチュアル界隈では「富というのは無限にあって人々はそれを追求することを運命づけられている」という欲求の肯定になって現れます。ここに最新の量子力学というご本尊が祀られているという構図になります。だから「波動と粒」という考え方が出てくる。

そのコンテクストで日本保守党を見ていると中心が空洞になっていてそこにご本尊が祀られているというような見立てになりました。いわゆる「中空構造」ですが、古谷経衡(ふるやつねひら)さんの図表を見るとこの本尊がトランプ氏に対する解釈になっていて度肝を抜かれました。安倍晋三さんがご本尊になると思っていたので「ああ違うんだな」と。ただし権威ではあるが権力はないという「空洞」を奉ることで強さにあやかろうとするという意味では割と日本人のプリミティブな感覚に近い気がします。つまり日本では現代的な政策ベースの政党はできず新興宗教化した政党ができたということになります。共産党(マルクス教)公明党(仏教)が外来思想をご本尊として持っていますから、その意味では日本の伝統的な「党」の立ち現れ方ということになり非常に整合するんですね。

ただ、おそらく古谷さんが持ってゆきたい結論とは違うと思うので見つかっちゃうと「いや俺はそんなこと言ってない」「勝手に使うな」って怒られる気がします。ブログの片隅でこっそりやっているからこそ成り立つ言論という気もします。そもそも日本人って宗教やスピリチュアルを持ち出すとドン引きしますよね。

もう一つの波動と粒子ももちろんスピリチュアル的な例えになっています。あれこれと考えているうちは色々な矛盾も内包できるわけですけど「未来を確定させた」時点でこの矛盾が内包できなくなり衝突します。この時に軋轢という熱が出るわけですが未来を確定する上では避けて通れないのではないかということですね。


もう一つは円安についてです。介入の実態がわかってきました。ロイターは「短期筋」と書いています。おそらく円キャリー取引だと思うのですが為替を数円動かすくらいの規模の人が(海外だけで)存在するということになります。日本はまだ「未来を確定させていない」段階なので内包する矛盾を精算できない。明日はFOMCの結果が出るのでまた何かあれば観察したいと考えています。

ブログの方には書きましたがトランプ氏が当選すると利下げ圧力がかかります。インフレが再加速しハードランディングに向かうというシナリオが再浮上します。これはスピリチュアルではなく論理的な類推ですね。

ということで今回は以上ですが、果たしてこのお知らせを読んでいる人っているんですかね。統計の見方がよくわからないのでもしかすると誰も読んでいないのかも……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?