見出し画像

「正論を言う人」と 「他人の心を傷つけない人」 なりたいのはどっち?

話し合っても聞き入れてもらえず、
「私は正しいことを言ったのに」と悔しい思いをしたときは、
たぶん相手も同じような気持ちでいます。
正しい意見とは・・・
互いを否定し合うことじゃなくて、認め合うこと。

   ***

 もしもあなたが、自分は正論を言っているのに、まわりの人からは煙たがられてしまう。だからといって、よくない考えに迎合したくないと思っていたら……

     *

 あなたの頭の中には、「正論=正しいこと=いいこと」という図式があるのではないでしょうか。
 もしそうならば、自分が「正論を言う人でいること=いい人でいること」をやめませんか?

 こんなことを提案すると、あなたは「そんなバカな!」と怒りを感じて、抵抗したくなるかもしれませんね。 

 いい人でいようと“がんばっている”人ほど、抵抗心がわくもの。それは「がんばらないとよくない考えに翻弄されて、いい人でなくなる」という観念が、クサビのように心に打ち込まれている証拠なんです。

『いい人をやめる』ことは『よくない考えをする』ことではありませんよ。
 自分の考え以外は間違っている!と決めつけることをやめて、いろんな考えを汲み取れる柔軟な発想ができるようになることです。

 世の中には、正しい考えとよくない考えがあるのではなく、それぞれの人の考え方があるだけなのです。
 つまり、正しさは、人の立場の数だけあるんですね。
 
 自分を認めさせるために、正論を振りかざして他人の考えを否定する必要はないのだと気づいたとき、あなたの心に打ち込まれたクサビがはずれるでしょう。

 結局は、自分がいい人だということを認めてもらいたくてやっきになっていたんだなぁ…とわかれば、とらわれから自由になれます。 
 もっと心を解放して、もっと人を包容できるようになりましょう。

 そうすればきっと、まわりの人があなた見る目も、それぞれの人との関係も、自然といい方向に変わっていきますよ。

        ★ 著書『ひとりで抱えこまないで』(幻冬舎)一部修正★


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?