【再投稿】有料老人ホームの退化論と生存戦略(前編)

お世話になっております。
ヒデユキです┏○ペコッ

この記事に気付いて頂いたのも何かのご縁かと思いますので最後までお付き合いください。

有料老人ホームの現状

介護保険制度が始まって以降、介護付有料老人ホームをはじめとする高齢者施設は、一部の富裕層だけでなく中間所得層や施設によっては、低所得者でも入居を検討できる時代になりました。

しかし、今でこそ運営を安定化させる保険制度も開始直後は、変化に順応できない事業者を容赦なく廃業に追いやった過去もあります。

その後、変化に適応し生き残った事業者は、24時間の介護をベースに医療対応・レクリエーションの充実・安価・リハビリなど、様々なバリューを生み出し進化を遂げました。

今では、市場規模が拡大して異業種からの参入も活発になりました。


高齢者施設の営業のありかた


高齢者施設が増加の一途をたどった結果、粗悪なサービスを提供する事業者や誤解をしやすい料金設定(説明)で利用者獲得を図る事業者も増えたのは間違いないでしょう。
コレらの情報は、ネット上に瞬く間に広がり相談者に懐疑心を植え付けました。
私自身、施設見学を対応しててネットから拾ってきたであろう知識や質問をマシンガントークのように浴びせられる事が増えました。


話は少し逸れますが、私は、ネットや書籍の「施設ランキング」とか「優良老人ホーム情報」の類が嫌いです。


調査員らしき人物が『ありもしない』入居相談で飛び込み見学をしてきて情報を得る行為を平気で行うからです。
私が嫌うのは、評価される事でなく無駄に時間を奪われる事です。
高齢者施設は、現場の介護職だけでなく事務や管理職といった部署もめちゃくちゃ忙しいです。
そんな人達の時間を平気で奪っておいて主観まみれの評価を撒き散らすという迷惑極まりない行為。
「自分は、施設探しをする人が間違わないよう情報提供してる」といった歪んだ善意に浸てるのでしょう。
そもそも、施設側の状況に配慮もできない人の情報にどれだけの信憑性が有るのか疑問ですね。
私も営業をやってますのでアポ無し訪問する事は多々ありますが、相手が忙しそうなら全く案内せずに引き上げますし、ご対応頂いたら必ず今困ってる事に提案をしてます。
(個人的感情が多分に含んじゃってますね。失礼しました)

話を戻すと、悪質な営業で利用者獲得を図る事業者が増えたのは何故か。
それは異業種からの参入が増えたからだと推測してます。
恐らく販売業や介護以外のサービス業では常套手段とされている営業手法をそのまま介護事業に持ち込んだのでしょう。
勿論、昔から介護事業を行っている事業者に悪質な事業者がゼロとは言いませんが、生粋の介護事業者は、はっきり言って営業が下手です。
良くも悪くもロジックを元に営業は行えないんです。
ですが、ある意味で営業が苦手で真摯に介護に取り組んでいる事業者の方が、信用できるとも言えます。

じゃあ、営業をしてない事業者がよいのか、という訳でなくあくまで私の考えですが悪質な営業を行う事業者は、介護業界では生き残れないという話です。
なぜなら、サービスを利用するのが自分ではなく自分以外の家族だからです。
通常、物を買う・サービスを利用するの場合、自分が買う(利用するの)事が大半です。
だから、ちょっと位怪しいなと思っても、「まあ失敗しても自分が我慢したらいいか」というように基準が甘くなりますが、自分以外の家族が利用するとなった時の判断基準は、当然厳しくなります。

だから少しでも不誠実な事をしていると知人に紹介しないってだけじゃなく、担当のケアマネさんやソーシャルワーカーさんに相談します。

施設にとって居宅・地域包括のケアマネさんや医療連携室のソーシャルワーカーさんは、施設にとって重要なチャンネルです。
そんな人に悪質な行為が伝われば、その地域に瞬く間に情報が広がるでしょう。
介護事業の横の繋がりはとても強いですからね。

ここ迄の話だと営業は悪、というようなイメージですが、そうではなくて営業は、必要です。

ここ迄読んで頂きありがとうございます
後編も是非、読んでくださいネ⬇

【再投稿】有料老人ホームの退化論と生存戦略(後編)|hideyuki/ヒデユキ @hideyuk77239900 #note https://note.com/hideyuki0034/n/n9f5c83298809

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