「MMPIでMMPI-2を使う」ことを目指して学んでいます。「MMPI2(by1)」計画と呼んでます。その学びの一端をシェアしたいと思います。本ノートはMMPIヘビーユーザー向けです。
以下は、MMPI-2トレーニングスライド、なるもの。今回は後半。各妥当性尺度について。
[コメント]
今までMMPIにあった尺度はCNS=?、L,F,Kですが増えてます。前半を見ていただくとわかる通り、前半のまとめに沿って尺度の見方が整理されてます。 例えばFは「•ランダム回答の上昇にはVRIN •とらわれ回答の上昇にはTRIN • 意図的な過剰報告の上昇にはFp」。前半のまとめの図表ほど、すっきり整理されておらず、やっぱり今まで通り妥当性尺度のバランスの読解が重要になってくるのでしょう。
VRIN=変更反応非一貫性尺度、TRIN=是認反応非一貫性尺度TRINという訳語は「治療的アセスメントの理論と実践―クライアントの靴を履いて ]スティーブン・E・フィンからとりました。
(VRINは「変更」より「変則」のほうがいいんじゃないかなあ)
VRINとTRINはちょっとわかりにくいので、さらにnote追加します。
なによりL=Uncommon Virtuesとなっているのに新鮮さをかんじました。本質的には確かにL=Lie Scale=「嘘つき/虚偽」尺度とよぶよりも、「希少な善良さ」がより適切なわけです。めったにない、そんなことなかなかない、善良さを示す項目がならぶのがLです。だからLが高いと「過度に道徳的価値にとらわれる」「因習的」なんてされるわけですしね。
最後に、MMPI-3に向けてみていくと、S以外はMMPI-3に引き継がれるようです。(FBSをしめしていないのは、MMPI2(by1)計画では使えないためです)