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やりがいはどんな時に感じますか?

僕は映像制作会社で働いています。
毎年4回くらいの会社説明会をリモートで行っています。参加者は各回50人から多い時で100人近い方が参加してくれます。
映像制作会社を受けよう、そして入りたいという若者は少なくともなんらかの意思を持っていると思います。
まあ、なんでもいいや、というわけではなく「映像を作りたい」と思っているはずです。僕の時代と違い(かれこれ38年前)、検索すればおおよその業務内容もわかるわけで、いい情報もあればブラック(ここ数年すごく改善された)な情報もすぐに見つかります。それでもなお、「一度の人生だし」なんてことを考えて説明会に参加してくれているのだと思います。

それでも、みんなやはり少し不安で・・・・。

チャットにいつでも自由に質問を書いてもらって、説明会の最後に答えているのですが、毎回必ず「やりがいはどんな時に感じますか」という質問があります。
本当に毎回。

答えを置きにいくとすると、「完成後の試写で喜んでもらった時」とか「打ち上げのビールを飲む時」とか「企画が通ってその映像が実現した時」とか
「毎回苦労はあるんだけど、やはり、TVで自分の関わった映像が流れた瞬間」とか、適当に答えることはできるんだけど、まあ、これも不正解ではないんだけど、こういう答えはどうもその場限りの、答えてほしい事を答えた感じがして・・・。そこで納得してもらいたくなのです。

やりがいって、それぞれ、人によって違うんですよね。そしてそれは自分で見つけて納得して進むしかないのだと思うのです。

完成後の打ち上げも「やりがい」の一つではあるけど、その打ち上げの宴会の最中に次の仕事のうちあわせメールが入るのが仕事です。これが学生時代と完全に違うところです。仕事は続くよどこまでも。
こうやって仕事が続いていくとだんだん、映像作るのってやりがいあるんだろうか?と思い始めちゃう。まあ、これ、映像業界に限らず警察官でも官僚でも超一流商社でも、どこに入ってもおんなじかもしれませんね。

ただ、映像業界ってそこにいくだけでやりがいが簡単に見つかりそうなイメージがあるのかもしれません。でもそんなに転がっているわけではありません。

見つける方法は僕にもわかりません。いい歳こいてもわかりません。
ただ、見つからんだろうなあこの人は、というのはわかる気がします。

「目の前のやるべきことをやらないひと」はあかんと思います。

さてここまで書いてきて、じゃあお前は、西川きよし師匠の「小さなことからコツコツと」ちゃんとやってきたんだな!!お前の仕事のやりがいはなんだ!言ってみろ!!と問い詰められるとこまっちゃうな♪ なのです。

こんな僕ですまない。就活の大学生に偉そうに言って・・・。
けど、やりがいは自分で見つけるものだという部分は正解だと思うよ。
あ、あとやりがいは途中で見失うかもだけど、また見つかるよ。で、また見失うかもだけど。で、それ、みんなそうだから心配しなくてもいいよ。
そのへんのおじさんもおばさんも、社長も、芸能人も、プロアスリートも。
いや、若者の皆さん、ほんとですよ。



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