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もののけ姫 エボシ様が経営者としてスゴイ件

まいど!ひでやです!
お役立ちネタを配信している大阪のYouTuberです(^^)/

今回は「もののけ姫 エボシ様が経営者としてスゴイ件」
というテーマでお話させて頂きます。

いわずと知れたスタジオジブリの名作映画ですね。
1997年放映、興行収入193億円を記録し、当時の日本映画の興行記録を塗り変えました。

まぁ僕この映画が本当に好きで今でもDVDで観たりしています。
上映当時僕が小学6年生だったのですが、正直あんまり話が分かりませんでした。
というのもやっぱりアホでしたから、アニメ映画って勧善懲悪構造みたいに分かり易くなってないと理解できなかったんですね。

なので、正義が森の自然を守ろうとするサンとモロ一族その他諸々、対して悪がエボシ率いる自然を破壊する人間達みたいな感じでしか観れなかったんです。

ところがですよ。

大人になって理解が追い付いてくると、「あれ?エボシって悪い人じゃなくね?」

むしろメチャクチャ優秀なリーダーであり、経営者なんじゃね?と感じるわけですよ。

運営しているYouTubeチャンネルがビジネス系なので、「エボシが経営者としていかに優れているか」という話にフォーカスして、無理やりチャンネルのテーマに沿わせた、ただただ僕の好きなアニメのキャラの話をしようという魂胆です。

まぁでもなかなか面白い内容になってますので、最後までお付き合いください。

それでは行ってみましょう。
僕がエボシが経営者として優れていると思う点は大きく3つです。

図2

順に説明をしていきます。
ほぼほぼ1の話に集約されていますが…

早速いってみましょう。

1. 合理的な近代人である

何でこういう表現をするかと言うと、エボシって既存の制度とか、スピリチュアルを全く無視して、自分のビジネスを拡大して理想の国を作ろうとしてるからなんですね。

理想の国を作るにあたって、ポイントとなるのが、経済力と軍事力なんですね。

両方を得るのに製鉄と武器の開発というのはとても理にかなっています。

エボシの村にはタタラ場という鉄を作る設備があります。

このタタラ場で、タタラ製鉄と呼ばれる製鉄方法によって作られる鉄は世界的な貴重品と言われるほど高い純度と質を持っていたんです。

簡単にタタラ製鉄について説明すると、炉の中に砂鉄と木炭を交互に入れて、板踏み式の送風装置(「踏み吹子」と言う)を稼働させ、1500度前後の温度を保ち鉄を抽出するといった製鉄方法です。

ちなみに現代では高炉製鉄といった方法が主流で、溶解温度が2000度近くだそうです。

なので、タタラ製鉄は比較的低温加熱になるようで、これによってリンや硫黄などの有害不純物が入りにくく、かなり純度の高い鉄が取り出せるという特徴があります。

現代ではこのタタラ製鉄による鉄は、日本刀にに使用される高級品として扱われています。

そして、タタラ製鉄ってすさまじい重労働なんですよ。
数十人規模の大所帯による共同体を構成しなければ稼働出来なかったんです。

あの鞴(ふいご)っていう送風装置だけでも大変そうだったでしょ?
おトキさんが言ってたみたいに四日五晩踏み抜くんです。

また、前段階としても砂鉄と木炭の調達が鬼のように大変なんです。
大体、山崩して砂鉄を集めるってだけで気が遠くなるでしょ。
そこに木炭です。これも全部山から取ってくるわけですよ。

労力だけでなく、莫大な資源も消費します。

一回の操業で使用した砂鉄十九トン、木炭十五トンで得られる鉄五トン。
操業数回で山一つ消滅したと言われてます。

そりゃあ、自然破壊で山の神が怒るわけですよ。

というわけなので、エボシは一大組織を形成する必要があったんです。
そして、効率よくマンパワーを使うためにそれぞれの役割に応じた『専門集団』を作ってるんですよ。

劇中で判断できるのは、牛飼い、タタラ踏み、石火矢の開発者、石火矢衆ですね。

このうち、経済的な役割を担っているのが牛飼いの男たちとタタラを踏む女性たちです。
牛飼いが村の外から食料を運び、タタラ踏みが食料を買うための鉄の生産するといった感じです。

さらに軍事力を得るための銃器の開発、石火矢という近代武器ですね。
これによる圧倒的暴力を盾にします。
もののけ姫の世界は室町時代あたりに相当すると言われています。
この時代強さとは暴力なわけですよ。

エボシはそれをよく理解していたから、山を切り取りタタラ場を作った当初から、石火矢衆という暴力を背景にして組織の合理的な運営をしていたと言えます。

加えて、エボシは通常女人禁制のタタラ場で普通にに女性を働かせています。
これなんで女人禁制かと言うと、諸説あるのですが、「金屋子(かなやご)」という、鉄をつかさどる神が、女性に嫉妬する女神だという言い伝えがあったとかだからだそうです。

こういう根拠のないスピリチュアルを全く無視するところもまた合理的ですよね。

そんなエボシの価値観を表してるシーンとして、あの、エボシとサンが直接対決してるところにアシタカが腕の呪いの力を発揮して止めにはいるとこがありますよね。

アシタカの受けた腕の呪いにサンと村人達はすごく恐れを抱いていますが、エボシは対照的に「その右腕切り落としてやる」と言い放ってますから、
呪いみたいなものも恐れないし、切り落とせばなくなるくらいに考えているんじゃないかと。

もう一つはシシガミ殺しに対するスタンスです。

あれは簡単に言うと、天朝様(天皇様のようなお方)からのシシガミ殺し依頼の手紙をジコ坊が持ってきて、一応利害は一致してるので、まぁ引き受けるよといった流れなのですが…

その際、明言はされていませんが、天朝様はシシガミの首には不老不死の力があると考えているようなエボシのセリフがあり、若干エボシはその考えに対してどこか「バカじゃないの?」と思っているように見えます。

エボシがシシガミ殺しに合意したのは、天朝様からの依頼で断れない部分もあったのでしょうが、タタラ場を運営するうえで、山犬やイノシシがもののけの力を持っている事がどうしても邪魔なので、そのもののけの力を与えているシシガミを殺せば、もっと村が豊かになるとは考えていたはずです。

タイミングは今じゃないような事は言ってましたけどね ↓

「私たちがここで鉄を造り続ければ森の力は弱まる。それからのほうが犠牲も少なく済むが。」

というセリフがあるので、じわじわと弱らせてからの方が良くない?という感じですね。

これもすごくエボシらしいなと思うわけですよ。

エボシはですね、あの若さにしてですね…
あ、年齢は正式に設定されていないようですが、
20代に見えますよね。

ものすごい経済力と軍事力を手に入れています。
言ってみれば経営者としてすごく成功しているわけですよ。
成功のための組織作りにはこんな近代的な合理性が必要だったのではないかなと思ってます。

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