個人でのCD制作の準備シート

私が、CDを作る時に気をつけていることです。
以下のスケジュール
1日目:曲、仮デモ、譜面
2日目:バンドリハ
3日目:録音
4日目:ミックス
5日目:マスター
6日目:プレス発注
7日目:届く
では終わらないものばかり…。ここでは余裕をもって制作する事例を紹介します。(ダラダラすることで、引き締まらない場合もあるので注意が必要です。

・納期から逆算する

これをミスったら終わりなのでここから逆算します。例として今回は8/15日に発売する5曲入りのCDを作ると仮定します。三月一日始動です。
ざっくりとした月別の行動は以下になります。

まずCDを作る際に必要な人は、極論で言うと
①自分(自分たち)
②エンジニアさん(録音、ミックス、マスター)
③デザイナーさん

です。昨今は1人で色々やってる方もいたり、Webで発注できるので、とても頼もしい世界。
そこに④バンドさん(メンバーの予定)が入ってきます。
(今回のシートでは録音メンバーに1月半前連絡していますが、迷惑のかからない時期が良いと思います。私は半年前に発注したこともありますし、二日前に発注したこともあります。二日前の時はめっちゃ謝りました汗)

次に
❶曲(譜面、デモ、歌詞)を渡します。(5曲分)
注意したいのは、普段はギター1本で弾き語りをしてたりすると、バンドのアンサンブルで作るのが難しい!ってことがあります。そのため何度かリハスタに入る必要があります。ここのイントロは、とか色々と決めます。なのでメンバーにはリハ日程もだしてもらわないといけません。

❷スタジオとエンジニアさんにも連絡&進捗です。
❸デザイナーさんにもデモ音源を渡します。

この時デザイナーさんに締切をCDのプレスに提出する日を伝えます。
CDのプレスには約3週間かかるので、僕は1ヶ月前にしています。
デザイナーさんに入稿締め切りは7/10日と伝えます。(5日は安全マージン分です)

楽器隊メンバーを確定して、録音の仕方を確定します。
いまは同時にせーのでとることもできますし、個々で録音する場合もあるので、今回は後者の個々で録音する場合を想定します。
1.)ギターさん、  お家で録音して送ってくる
2.)ドラムさん、  スタジオで録音
3.)ベースさん、  ドラムと一緒に録音
4.)ピアノさん、  お家で録音して送ってくる
これが確定したら、エンジニアさんに連絡します。
エンジニアさんに連絡して何月にするのかを伝えます。今回は5月20日に録音します。

仮デモを作った時点で、メンバーに楽器簡単に弾いたテイク送ってもらえないか打診します。okだよって場合は、今回はギターさんとピアノさんに5/15日に仮音源くださいと伝えます。仮歌は確実におくります。(注:エンジニアさんによってはもっと前に欲しいという方もいます。ホウレンソウです!
無理だったら自分で頑張って弾いた音源か、なしの場合はクリックです。
(ちなみに仮歌ですが、スマホでも大丈夫です。ただwavが望ましいです、そして一番はリズム、クリックを聴きながら録音されたものは最高です。)

5/20日、録音終了です。ドラマーさん、ベースさんあざした!!
おっと、ここでベースさん納得のいくテイクが取れなかった、後日録音して送りたい。とのことです。速攻エンジニアさんに連絡、相談をして5日間ゲット。5/25日までにください。ベースさんお願いしますとお伝えします。
5/20の時点でドラべをピアノとギターさんに渡して、ほんちゃんテイクのギターとピアノの揃ったパラデータをエンジニアさんに送ります。

立会いミックス、もしくはお任せでミックスをします。
6/15日にミックスがあがりました。録音・ミックスエンジニアさんあざした!!この音源を速攻でデザイナーさんへ送ります。

音源はマスタリングスタジオへと向かいます。6/20日-22日にマスタリングしたとします。6/22日にマスターデータ完成しました。
マスタリングエンジニアさんあざした!!
この音源を速攻でデザイナーさんへ送ります。

こう考えるとデザイナーさんは完成したもの一番最後に受け取るんですよね…そこから作ってくれる…ありがとうデザイナーさん…。
7/10日に、デザインデータが上がってきてテンションあがってきました!!うおお!
とここでやるのは更正といって、関わったメンバーさんに写真(データ)を送って、名前のつづりなど間違っていないかを確認します。

はっ!発見してしまった。という場合は直していただきます。7/12日に無事にデータをゲット。

ここからはプレス屋さんに投げます。7/13日に入稿終了です。
次の日、データこれで良いですか?的な連絡がきたりするので確認。

おっけーおわり!!!

という感じで、最後の最後はヘロヘロかもしれません。ただここから8/15日の発表の場(レコ発など)に気合いを入れる必用があります。現場にこれなかった関係者にCDを送る準備をしときます。

8/15日、終。もう、出し尽くしたぜ…!
ってなります。でもその夜明けにはもう新しい曲がかけるかもしれません。


おわりに

今回の例はCDを作る時、時間をとった仮定です。慣れることで色々なことが短縮できます。(冒頭に書いた通りむしろダラダラすることで、引き締まらない場合もあります。そういう場合は逆に納期をはやめてスケジュールをコンパクトにします) それでも絶対とりたいのは(安全マージン)です。また自分がわからないなぁって思ってることはみなさんにもわからないので、物事が進まないです。(経験者←)
こんなマージン推薦者が二日前に友人に電話して、すみませんパーカスとらせてください (´;ω;`) って言ったのは、皮肉なことです泣笑。そして録音してくれたことに感謝です。

また最近では、プレスではなく配信だけというスタイルもとられています。どちらにせよ工程はあまり変わらないのですが、配信用のマスタリング等もあったり、使用するスタジオさんはもっと後ろから抑えてほしい!というところもあります。CD制作の参考になればと思います!

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