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小説「ノーゲーム・ノーライフ」2巻読了

本日ノーゲームノーライフの2巻を読み終わり、概ねアニメと同じで楽しんで読むことができました。
※この記事に一部ネタバレを含みますので、閲覧には注意してください

私が印象的だったアニメとの相違点は2つ
①冒頭の部分がアニメではカットされている
②ジブリールとの戦いが一部異なっている
この2点だと思います。

①の情報部分では「ゲームと現実との違い」「情報の氾濫による現代への弊害」が、神様の目線?で書かれており、興味深く読むことができました。
本作は7年以上前に書かれた作品ですが、「ゲームと現実との違い」や、「情報の氾濫による弊害の描写」を以下のように表現しています。

「ゲームと現実の違いは、現実には勝利条件(エンディング)がない、だから人は勝手な解釈で勝利条件を設定し、付随したルールを勝手に作る」

「情報が発達することで人々は、世界が無限に広がったと言うが、世界は実は極限までに狭まったのではないか?」

上記は少し要約して書いてますが、冒頭で私の中になんとなく印象に残った言葉です。

また個人的に驚いたのは②です。
ジブリールとの戦いの決め手となったとある「言葉」の誘導方法にアニメ版との大きな違いがありました。

原作では決め手となった言葉は、「空」がジブリールとの自然な会話の流れで誘導する形をとっています。
なんと20パターンものワード想定し、事前に準備していたことが小説には書かれていました。

このシーンのアニメ版の描写はわかりやすく、視聴者が最もカタルシスを感じるシーンです。
おそらく時間の都合でカットされたと思われますが、アニメ版も保険として20パターンのワードを仕込んでいたのであろうと思われます。
ですがこの部分を文字で伝えた原作版の方が、空の思慮深さがより伝わってきたので、どちらかを選ぶとしたら私は原作版の方に1票を投じます。

私が久々に読んだ活字の本なので、しばらくは読書を続けアニメ版との違いで特に印象的だった部分のみ紹介していこうと思います。

以上、小説ノーゲームノーライフ2巻読了でした。


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