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山梨来たら、玉川温泉行ってみるじゃん!


これはぼくが住んでいるアパートの近くにある、ちいさな温泉の話。

温泉が好き。

自転車の走るコースも温泉地をゴールに設定してから決めるようにしている。これでビールが飲めれば最高だけれども、最高は家に帰るまでとっておく。

親父から小学校へあがるときに自転車を買ってもらい、日々練習していたころのこと。

家の近くの空き地では少し物足りなくなり、ちょっと長く乗れるところはないかなと歩いていたら、近所の田んぼの裏にぽつんとあった。

広がる田園風景の端っこにぽつんとある温泉。青空に映えた赤い文字がなんともレトロで良い感じ。間違いなくココに溶け込んでいる。小さいころの遊び場で自分だけの秘密基地を見つけた気分だった。

よし、こんど行こ!

残業した夜勤明けは眠気のピークを超えて、ちょっとどこかへ寄って帰ろうかなという気分になってくるから不思議です。ロッカーで着替えて駐車場に着くまでは、本屋にしようか、ちょっとドライブしようか、なんて考えていたけど、車に乗り込むと、頭の中は温泉一択。

駐車場にはぼくだけだった。決しておしゃれとは言えない外観が、ひとり〇〇ができないぼくのココロを軽くしてくれる。

入り口を入ると、間違えてのび太の机の引き出しの中に入っちゃったか?みたいな感じだった。伊代はまだ、(ほんとに)16だーからー♪、のころじゃないのココ?

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ぬるいのとあついの。洗い場も4つだけ。シンプル、これに尽きる。

湯量はハンパない。湯船に浸かったときに人の分だけお湯が外へ流れ出ちゃうでしょ?あれくらい外に流れ出てる。

外人さんが来たときにはびっくりした!勇気を出してWhat brings you to Japan?(ユーは何しに日本へ?)と聞いたら、ニコッとした、だけ…

県外ナンバーの車が停まっていたりすると、知ってるねー!と嬉しくなる。休憩所には全書き留めたノートがあった。開くと…全国からここへ。けっこう有名だったんだ…。

先週に2年ぶりに自転車に乗ったあとにおじゃましたが、お変わりない母娘さんたちに会えて、疲れも吹っ飛んだ。

唯一変わっていたのは、アルコール消毒液があったくらい。

「ありがとうー!」、「うん、また来てねー♪」

コロナを経験したお店は強くなる。さっきまで陣取っていた雲がどこかへ運ばれて、駐車場からは富士山がきれいに中腹まで見えていた。

風呂上がりに見える、この景色も良いんだよなぁ。

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