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#3 即興芝居(インプロ)はどのように生まれたのか (後編)

(前半の続き)

結論から言うと、
キースは役者の恐怖を取り除く事に成功しました。

ゲームをやる役者たちの殻は外れ、
それぞれのパフォーマーが持つ魅力が引き出されました。
ゲーム形式で進めたことが功を奏したのかもしれません。

ゲームを重ねるうちにキースの頭にある考えが浮かびます。

「これは面白い。このゲームをお客さんの前でやろう」

「これはあくまでエクササイズであって、
 これでお客さんを楽しませることなんてできるのか…?」
キースの提案に半信半疑だったパフォーマーたちも、
お客さんが楽しんでくれているのを見て自信を持つようになります。
こうして即興芝居(インプロ)は世界へ広がっていくことになります。

こうしてキースは "インプロの父" と呼ばれるようになりました。
(ウルトラの母との関係は不明)
 

つまり、インプロは
「人前で演じる役者の恐怖を取り除くために生まれた」
ということになります。
元々エクササイズとして生まれた数々のゲームが、
「これは面白い。人前でやるに値する」
という感じで、"インプロ" というジャンルが生まれました。
 

ピアノを習う人がまず最初に
「手の形は卵を優しく包むようにしましょう」
と教わるように、
インプロにも広く知られたルールがいくつかあります。

 ・相手を受け入れる(ブロックしない)
 ・シーンの出だしはポジティブに始める
 ・ありのままの自分でいる
 
などがそれにあたります。
このあたりの考え方が、
演技や芝居をやらない人々にまで
受け入れられる要因になっているようです。
詳細はまた別項で説明したいと思います。

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