土偶は語る

土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎 https://www.amazon.co.jp/dp/479497261X/ref=cm_sw_r_cp_api_i_E7DB4GCF7MDMEH3Q7ZSF

で語られる縄文世界が
面白い。

弥生時代以降、
日本を始め
各国では、

言霊信仰が
生まれるが、

言葉のない縄文時代、
人々は
造形物に
魂を込めた。

かつて
国立博物館で、
縄文式土器の
全く機能的ではない
装飾やら造形を見て、
なにやら信仰めいたものを
感じていたが、

土偶とは、
妊娠女性を象ったもの、

という定説を、

文化人類学者 竹倉史人が
見事に覆した。

植物やら動物やらの
精霊をあしらったものだった。

彼が試みたのは
イコノロジー(図像解釈学)
というアプローチ。

そこから見えてくるのは、
アイヌ史に語られる
精霊の世界観と
一致する縄文時代の信仰。

人類はそのほとんどを
言葉を使わずに
過ごしてきたのだから、
その時代に光を当てる
研究は、
これからますます
注目されていくだろう。

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